パリに学ぶ、シンプルでおしゃれなミニマリズムとファストファッションとの上手な付き合い方
ファッションの中心地としても知られるパリ在住の人々は、実はシンプルな暮らしを実践されているミニマリストが多いのです。パリのミニマリストから学ぶ、ファッションとの上手な付き合い方を皆さんにご紹介させていただきます。
パリに暮らす人々は、お洒落でたくさんの洋服を持っているイメージがありますが、実は必要最低限のもので暮らす、シンプルなミニマリストが多いことを、皆さんはご存じでしたか。
パリのミニマリストたちは、低価格で流行を追ったファストファッションを、どのように取り入れているのでしょうか。
今回は、ミニマリズムを取り入れつつ、上手にファストファッションと付き合っていく方法を、みなさんにご紹介させていただきます。
ミニマリズムとは
自分が心地よいと感じられるような質の高い生活を送るため、身の回りのものを最小限にして暮らすシンプルなライフスタイルを「ミニマリズム」といいます。
近年、日本でも「断捨離」が注目されていますが、パリの人々は、ミニマルな視点を持ち、必要最低限のもので暮らすミニマリストが多いのです。
パリに住む人々の、ファッションに対する考え方とは、一体どのようなものなのでしょうか。
パリジェンヌのファッション、実はシンプル
パリの街行く人々は、シンプルな服をファッショナブルに着こなしています。
お洒落なパリジェンヌ達は、自分に似合うかどうかを基準に、流行を追うわけでもなく、心地よいと感じる服を着ているのです。
また、意外なようですが、実はパリジェンヌはあまり服を買わず、同じ服を着ていることも多いとか。
小さいクローゼットに収納されているワードローブは、トップスもボトムスもそれぞれ5着以内と少なめなことが多く、持っている服を一年中着回しています。
これは、一年を通じて穏やかな気候の続くパリだからこそできる、ミニマルなファッションスタイルなのかもしれません。
しかし、気に入ったものを長く着ることで、サステイナブルへの貢献にもつながっているのです。
少ない服で生活するメリット
ワードローブを少なくすることで得られるメリットは「時間とお金の節約」です。
洋服がたくさんある場合には、どれを着ようかコーディネートに迷ってしまい、無駄な時間やストレスがかかってしまうことも。
また、洋服を買うのにはお金がかかりますし、ワードローブを把握しきれていないと、同じような服を何枚も買ってしまったり、その服の存在自体を忘れてしまうこともあるでしょう。
さらに、衣替えや洋服の保管などにも、たくさんの時間や手間を要することになります。
「必要最低限のお気に入りの洋服を持ち、丁寧に暮らす」パリのミニマリスト達は、自分の意志で選択した洋服のみをワードローブに加え、心地よい暮らしを送っているのです。
ファストファッションとは
最新のトレンドデザインを取り入れ、低価格で大量に生産される衣料品のことを「ファストファッション(fast fashion)」とよびます。
ファストファッションは、コスト削減のため、自社ブランドで商品の企画や製造を行っている場合が多く、メーカーと小売りが一体化した業態になっているケースがほとんどです。
短いサイクルで、ショップ内の商品が入れ替わるのが特徴で、世界的に有名なZARAやユニクロ、中国発のSHEIN(シーン)などが、ファストファッションに挙げられます。
若者を中心に人気のファストファッションは、流行を追いながらも、節約したい消費者にとっては強い味方ともいえるでしょう。
しかし、コストを削減するために、環境や労働力の搾取など、ファストファッション業界は、たくさんの問題を抱えているのです。