アメリカのヴィーガン事情を徹底解説。スーパーで買えるヴィーガンフードとは
今やヴィーガン食品は生活の一部となったと言っても過言ではないアメリカ。普段の生活で、ここまでヴィーガンは当たり前となったかと感じたことを現地アメリカから解説します。
食べ物が体に与える影響を考慮し、しかも地球温暖化問題にも取り組めるということで、ヴィーガンもしくはベジタリアンになる若者がアメリカで増えています。
もともとアメリカは人種の坩堝(るつぼ)と言われるほど、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちが暮らしている国。レストランへ行ってもオプションとして、メニューをヴィーガン仕様に変えることも前々から可能でした。
しかしその際には、前以て電話で連絡することが前提でしたが、今ではベジタリアンそしてヴィーガンメニューは、至極当然のようにメニューに記載されているレストランがほとんどです。
ビヨンドミートで意識変化
前までは、果物と野菜を除いて、スーパーでのヴィーガンの選択肢は豆腐と豆乳などの大豆加工製品に限られていました。
しかも、よく探さないと見つけるのは難しいのが実状でした。
しかし、プラントベース代替肉ビヨンドミートが発売され、そして近年のオーツミルクの人気により、たくさんのプラントベース食品が、普通のスーパーでも扱われるようになってきました。
以前から、牛肉による、心臓病リスクや癌などの、健康に与える影響は問題視されていたアメリカ。
お肉は食べたいけど健康への影響が、というジレンマを解消させてくれる、ビヨンドミートが誕生して以来、たくさんのアメリカ人の食生活に対する意識の変化が見られています。
アメリカで買えるヴィーガン食品
植物ベースの食品の売上高は何年にもわたって増加していますが、2018年から2020年にかけて植物ベース食品の総売上高は、約3倍の速さで成長しており、過去2年間だけで45%増加しました。
代替肉
味に定評があるため、今ではアメリカのほとんどのファーストフードチェーンでも、取り扱われているプラントベース代替肉。
ビヨンドミート誕生以来、プラントベースミートは、精肉コーナーに普通に扱われるようになりました。種類もソーセージ、バーガー用のパテなどがあります。
植物性ミルク、アイスクリーム
以前は植物性ミルクは、カートンに入った室温で保存できるタイプが主流でした。今では冷蔵タイプが主流となり、ミルク製品の隣に扱われるようになっています。
そして種類も豊富。数年前まではほんの数種類だけだったのに、今では冷蔵庫の一つ全てが植物性ミルクで占められているほどです。
野菜の種類
ヴィーガンそしてベジタリアン人口が増えてきているからなのか、野菜の種類も前よりは増えてきています。
大根はdaikon raddishと呼ばれ、ししとうもそのままshishitoの名前で、昨年あたりから店頭で見られるようになりました。そしてキノコ類。しめじに舞茸など、5年前まではどこのスーパーでも売っていなかったのが、今では当たり前に並んでいます。
オーガニック食品
オーガニックの野菜や果物はもちろんのこと、オーガニック食品が、ここ数年増えてきています。
アメリカ人の食生活に対する意識が変わり、今では食品棚の4分の1がオーガニック食品となっています。
まとめ
10年前からは想像もつかないほど、ヴィーガン食品が手軽に買えるようになったアメリカ。ヴィーガンではない人も健康の理由からヴィーガン食品を手にするようになり、植物ベース食品は当たり前となっています。
約25%のアメリカ人若者が、ヴィーガンもしくはベジタリアン。そして、そのほとんどが食品産業から出る地球温暖化ガスを考えてヴィーガンとなりました。
今では手軽にたくさんのオーガニック野菜やヴィーガン食品が手に入るので、ヴィーガン食生活の幅が広がっています。
参考サイト:Nation of Change
合わせて読みたい