きのこが世界を救う?!レザーの代替品として期待される特徴

きのこが世界を救う?!レザーの代替品として期待される特徴

サステナビリティへの意識高まっているファッション業界。代替レザーもその一つと言えるでしょう。今回はきのこからできた代替レザー、マイロをご紹介します。

ハッピーキヌア編集部
2021年09月01日
きのこが世界を救う?!レザーの代替品として期待される特徴
私たちの身近にあるレザーの概念が今、大きな変化を遂げつつあります。

「レザー=本革や合皮などのフェイクレザー」という概念が、「レザー=サステナブルなもの」へと進化しています。

近年のファッション業界では、そういった持続可能なものを素材としたアイテムが増えています。

今回は、そんなサステナブルな素材のひとつであるきのこを使用したレザーについてご紹介していきます。

 

製造方法でわかる様々なレザーの違い

普段何気なく使用している革製品ですが、その製造工程はあまり馴染みのないものかもしれません。

今回は、新たな革の代替品と言われるマッシュルームレザーの製造方法とあわせて、簡単にご紹介していきます。

 

本革

本革はまず、家畜を育てることからはじまります。
そして動物の皮から製品に使用できる革へと加工しますが、前準備があるのです。

まず、原料となる皮が腐食しないよう、塩漬けにしたり乾燥などの処理をします。
それから「なめし」といわれる工程を経て仕上げをし、製品化されます。

このなめし方法は大きく分けて3つあり、それぞれに使用するなめし剤も様々です。
また、仕上げの工程も、着色や油を加えることで滑らかな質感にしたり、革本来の質感を際立たせるための処理をしたりなど3段階に分かれています。

こうして長い工程を経て製造されている本革。
製造には莫大な手間と労力、そして高度な専門技術が求められ、値が張るのも納得です。

 

合成皮革と人工皮革

化学の力によって生み出されたこの2つは、似ているようで少し異なります。

基材に特殊不織布使用しているのが人工皮革で、特殊不織布以外のものを使用していないのが合成皮革です。

人工皮革の内部はナイロンやポリエステルなどの繊維を立体的に絡ませ、更にポリウレタン樹脂を染み込ませてつくった不織布層があります。

それをポリウレタン樹脂で表面を覆い、本革に似せた加工をしています。

一方、合成皮革の内部は編物や織物で、これらにポリウレタン樹脂を厚くコーティングしてできています。
仕上げには型押しなどの加工を施し、本革に似せているのです。

 

マッシュルームレザー

 

 

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まず、マッシュルームレザーの「マイロ」とはきのこの菌糸から作られた人工レザーです。

「え?きのこって食べ物でしょ?」と思われる方も多いと思いますが、きのこの生物学上の分類は「菌類」です。

見た目ではわかりませんが、顕微鏡で見るときのこは細い糸が集合してできています。
この細い糸が「菌糸」です。

マイロはきのこの菌糸体を培養することからはじめます。

培養した菌糸は「マイセイム」といい、言わば菌糸の集合体。
見た目は綿あめのような、白いもっこりとしたものです。

それを圧縮してマットな状態になったところで皮のような素材へと加工されます。

モコモコした菌糸が薄い革へと変化するなんて面白いですよね。
是非とも断面を見てみたいものです。

マイロについてハッピーキヌアヴィーガンメディアのこちらの記事でも紹介しています。

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