「人獣共通感染症」とは?ヴィーガニズムは対応策になるのか徹底解説
新型コロナウイルス感染症やサル痘の感染が広がる中、ヴィーガニズムや人と動物、環境との関りから、感染症の原因や解決策を考えます。
ハッピーキヌア編集部
2022年08月01日
ヴィーガニズムは対応策になるのか
UNEPの報告では、肉や動物製品を消費することが、人と動物との接触を密にして人獣共通感染症を広める原因の一つであるとしています。
そうすると、ヴィーガニズムの「動物を食べない」「動物性の製品を使用しない」という生き方は、動物と人との接触を減らすという面では有効であると言えるでしょう。
ただし、ヴィーガニズムだけでは人獣共通感染症を完全に予防できません。
厚生労働省が発行している「動物由来感染症ハンドブック2022」では、人獣共通感染症に感染しないために注意することとして、次のように呼びかけています。
- 動物との過剰な触れ合いは控える
- 野生動物の家庭での飼育や野外での接触は避ける
- 飼っている動物の身の回りは清潔にする
(一部抜粋)
動物からの感染は、家畜として飼育する現場や流通の段階だけでなく、家庭内でも起きる可能性があります。野良猫や野良犬、またペットからもまれに感染することを忘れてはなりません。
動物をカテゴリー別に分けた人獣共通感染症との関連を見てみましょう。
[動物の各カテゴリーと動物由来感染症との関連]
人獣共通感染症に感染する可能性は、身近なところにもあります。ヴィーガニズムは人獣共通感染症の対策の一つになりますが、より広い範囲で問題を考える必要があるでしょう。