3Dプリンターで作られた食品!?最新テクノロジーを使った植物由来食品を解説
3Dプリンターで食品をプリントするという、近未来的なことか現実となってきています。そもそも3Dプリンターとはどういったもので、今後どのように私たちの生活に関わってくるのでしょうか?この記事でご紹介します。
とはいえ、具体的にどのようなことができるのか、イマイチ分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、3Dプリンターの基本情報と、3Dプリンターで作られた植物由来の食品についてご紹介します。
3Dプリンターとは
3Dプリンターとはどういったもので、何ができるのでしょうか。
3Dとは、「Three-dimensions(スリーディメンション)」の略語で、「3次元」「3次元の」という意味です。
つまり、3Dプリンターとは、パソコンなどで作った3次元のデジタルモデルを元に、立体物をつくり出す機械のことです。
普通のプリンターは、平面(2次元)にインクをのせて絵を描くように、読み込んだ情報を描き出します。
しかし3Dプリンターは、作り出したい物の元となる造形物を薄い層にして、少しずつ重ねていくことで立体的に物を作り出すことができるのです。
ミルクレープのように生地とクリームを少しずつ重ねて層にしていき、ひとつのケーキを作り上げているとイメージしていただけると、分かりやすいでしょうか。
3Dプリンターにデータを読み込ませるだけで、自動で立体のものが出来上がること自体も凄いですよね。
さらに凄いのが、金属、液体樹脂、石膏、ゴムといった様々な素材に対応可能ということです。
特に金属は、従来の機械では削りだすことが出来なかった形のものを、3Dプリンターの技術によって、簡単に作り出すことが出来るようになりました。
この事から、3Dプリンターの技術は、工業製品の更なる発展に大きく貢献してくれると、期待されています。
また、金属だけでなく、他の素材への応用もされ始めています。
なかでも驚きなのが、3Dプリンターを使って、植物ベースの食べ物をプリントした製品が誕生していることです。
「食べ物をプリントする」という、SF映画にでも出てきそうなことが、現実になってきているのです。
3Dプリンター×食品
近未来的かつ、食の新たな可能性を提示してくれる3Dプリンターの進化は、日々加速しています。
現在、プリントできる食材は洋菓子、和菓子、チョコレート、パンケーキ、ピザなどが挙げられます。
データを読み込んで造形してくれるため、チョコレートやケーキの装飾など、人間の手では作れないような繊細なデザインのものや、かなりの労力を要するものを、時間短縮して作ることが出来ます。
先に挙げた金属でも、難しい形を作ることが可能なので、お菓子作りや料理にも応用ができるのは、納得ですよね。
また、難しい形のものを作ることができる以外にも、より個人に寄り添ったものを作ることができるという点でも、3Dプリンター技術は期待されています。
この技術は、材料の配合比率を正確に調整することができるので、ダイエットのための食事制限に有用ですし、病院などで使えるようになれば、今以上に個人の体調や病気の症状に合わせた食事メニューを、精密かつ正確に設計することが可能になると考えられています。
このような期待から、世界各国で3Dプリンター食品の開発が積極的に進められた結果、プリントできる食材はどんどん増え、なんと今では、ビーフステーキやサーモンまでもが、プリントできるようになっています。