【トルコ・シリア地震】被災動物への寄付先、募金プロジェクトをご紹介
2023年2月のトルコ・シリア地震において被害を受けた「被災動物」たち。現地の愛護団体が動物救護のための支援を求めています。本記事では、現地団体2つと、被災動物への支援ができる募金プロジェクトをご紹介します。
犠牲者の数は1ヶ月以上経った後も増え続け、5万人からさらに倍増すると予測されています。
1400万人以上が避難を余儀なくされたとされているこの大災害の影響で、人間以外の動物にも、多大な影響が及んでいることが懸念されています。
トルコ・ヴィーガン協会(TVS)の報告によると、被災地となった一帯は伝統的に動物が多いものの、動物愛護のための資金援助はほとんどないとのことです。
地震による被害でで影響を受けたのは、犬、猫、羊、鶏、牛、ヤギ、ロバが多いそうです。
飼い主や家族と離れ離れになってしまったり、傷ついた動物たちが助けを必要としています。
終末的な光景
2023年2月末、TVSのプロジェクトマネージャーであるデニス・カヴール氏が、地震で壊滅的な被害を受けた地域を訪れました。
そこで見た状況を表現した「この世の終わりのようだ。」という言葉は、現場における救出の難しさを物語りました。
災害現場で、瓦礫の下や避難した建物から救出された動物たちは、まず応急処置や獣医学的治療を受けます。
その後回復すれば家族のもとに戻されますが、ほとんどの場合は新たな里親を見つけるか、保護施設に運ばれるそうです。
カヴール氏は、「救助活動は大きな変化をもたらしていますが、特に被害を受けた建物が取り壊される前に、活動を継続できるよう、資金が緊急に必要なのです。」と一刻を争う救助活動への援助を強調しました。
トルコとシリアの動物救護を支援する
大規模な地震の被害に多くの人や動物が傷つき、復興には膨大な費用と時間がかかるでしょう。
そこで、私たちができることとして、被災動物のレスキューや、リハビリの活動を支援したい方にご紹介したい団体2つとプロジェクトをご紹介します。
エンジェルズ・ファーム・サンクチュアリ
エンジェルズファームサンクチュアリは、H.A.R.K People & Animal Search and Rescueと共同で、レスキューミッションを開催しています。
H.A.R.K.People&AnimalSearch&Resueと共同で、負傷した動物の応急処置を行い、特別なケアが必要な動物はトルコのイズミールにあるサンクチュアリに持ち帰ります。
サンクチュアリでは、食料、燃料、動物たちを収容するための新しいシェルターを建設するための材料などの物資を切望しています。
直接寄付をすることもできますし、Patreonを通じてこの施設のパトロンになることもできます。
ジャスティス・フォー・アニマル・アソシエーション
トルコにあるJustice for Animals Associationは、Four-Legged Cityと協力し、会員を動員して救助活動や重要な配達を行っています。
食料、医療機器、動物運搬船を継続的に輸送し、生存している動物を安全な場所に運んでいます。
危険な状態から脱した後は、元の飼い主を探し出し、動物との再会を試みますが、それが不可能な場合は、養子縁組が行われます。
また、負傷した動物に医療を提供するために、獣医師を組織しています。
予想通り、資金援助が必要で、費用はかさむ一方です。燃料、輸送車、食料、獣医が必要で、これらすべてにお金がかかります。
直接連絡を取って、資金援助を申し出ることができます。
アニコム
国内屈指のシェアを誇るペット保険事業だけではなく、保護動物の譲渡会などを開催しているアニコム ホールディングス株式会社では、2023年2月6日に発生したトルコ・シリア大地震で被災したペットとその飼い主を支援するため、『トルコ・シリア大地震におけるペット救援募金』プロジェクトを実施しています。
募金プロジェクトの期間は、2023年3月1日〜4月末頃までの予定です。(※変動の可能性あり。)
振込先はインスタグラムまたはこちらのページからご確認ください。
このプロジェクトで集められた募金は、IFAW(国際動物福祉基金|https://www.ifaw.org/international)を通じ、ペットとその飼い主の支援活動に充てると公表されています。
ペット救援を対象にした募金は限られているため、被災地の動物を支援したいという方はぜひ、寄付にご協力ください。
まとめ
日本も世界有数の地震大国ですが、地震のような自然災害は、突然に起こり、多くの犠牲を伴います。
トルコ・シリア地震では、世界中から寄付などの支援が集まっていますが、連日報道されているように支援が届かない場所などが存在することもあります。
被災動物への支援も、その一つです。
助けを必要としている動物たちのためになにかできることをお探しの方は、救援募金や寄付をご検討されてみてはいかがでしょうか。