エシカル、2030年ガソリン車新規販売禁止!自動車業界の動向は?
急速に進む地球温暖化に伴い、世界各国でガソリン車販売禁止の動きが活発になっています。環境配慮に関する、自動車業界の動向を紹介します。
そして先日、ロサンゼルス市議会が、カリフォルニア州で販売されるすべての車が、2030年までにゼロエミッションにすることに対する法案を支持することを、全員一致で可決しました。
この様に、世界各国で、ハイブリッド車を含めたガソリン車販売禁止に向けての動きがみられます。
しかし実際に自動車業界の動向はどうなのでしょうか?本記事で見ていきます。
地球環境への意識変化
100年に一度の大変革期を迎えていると言われている自動車業界。その理由はやはり地球温暖化が急速に進んでいるのが一因です。
私たちの生活から排出される温室効果ガスの20%は、移動で使われるガソリン車から出ており、ガソリン車が地球温暖化に影響をもたらしていることは明らかです。そのため、自動車から排出される温室効果ガスを削減するために、緊急の行動をとるように自動車業界は世界首脳国から要請されています。
日本でも2020年に政府が、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする取り組み「カーボンニュートラル宣言」が発表されました。その一環として今回の東京都知事の発表があったのです。
自動車業界の動向
実際に自動車業界はどのように変わってきているのでしょうか?
2008年に最初のテスラ車、そして2012年に日産リーフが販売されてから、約10年経ちましたが、私たちはまだガソリン車に依存しているのが現状です。
実は電気自動車は、今から約200年前に1880年代にイギリスで発明されていたんです。しかし、電池で走るには航続距離に限界があり、広大なアメリカでは受け入れられず、長時間走れるガソリン車が主流になりました。
それ以降も度々電気自動車が現れましたが、やはり航続距離の低さや耐久性問題などから、一般への普及へには至らずでした。
バッテリーテクノロジー革新技術
21世紀に入り、問題視されていたバッテリー性能が大きく改善することのできる技術の発展とともに、EV車が新たに脚光を浴び、テスラそして日産リーフなどのEV車が生まれました。
日本でも人気のあるスウェーデン車ボルボは、今年の3月に、2030年までにすべてのボルボ社が販売する車は100%EV車、そして販売もオンラインですると発表。
ボルボの発表の前にも、アメリカ大手自動車会社フォードは、ヨーロッパで販売する乗用車は、2026年半ばまでに「ゼロエミッション対応、全電気またはプラグインハイブリッド」となり、2030年までに「100%の電気自動車」を提供すると発表しています。
世界最大大手自動車メーカートヨタも、電気事業会社パナソニックとの合同会社を作り、EV車載用の電池開発を行うなど新たな動きを見せています。
他の大手自動車メーカー、ホンダやフォルクスワーゲンも同様な動きを見せています。
日本での現状
ヨーロッパでは8%近くがEV車が市場を占め、中国は世界最大のEV車市場となり、世界のEV車保有台数の約50%は中国が占めています。
しかし、日本でのEV車普及率は1%未満と、他の国と比べるとかなり低い数字。そして未だにハイブリッド車が依然として人気で、売り上げ台数全体の約44%がハイブリット車です。
ではなぜ日本では依然としてハイブリッド車が人気なのでしょうか?それは、私たち日本人の発電電力に対する否定的な考えが、根強く残っているからではないのでしょうか?
今現在、火力発電が私たち日本の電力供給の中心となっており、発電時に温暖化ガスが排出されています。そのためまず、再生可能エネルギーによる供給電力に対する見直しが必要なのが実情です。
そして、もう一つ、EV車用のチャージステーションの普及率の低さも言えるでしょう。