エシカル、2030年ガソリン車新規販売禁止!自動車業界の動向は?
急速に進む地球温暖化に伴い、世界各国でガソリン車販売禁止の動きが活発になっています。環境配慮に関する、自動車業界の動向を紹介します。
本当に2030年代にガソリン車はなくなるのか?
実際に世界首脳国が進めているように2030年代には、ガソリン車の販売はなくなることでしょう。しかし、それは地球上からガソリン車がなくなることには繋がりません。
私たちの住む先進国でも貧困は深刻問題です。これから10年間の間に自動車業界は、ゼロミッション車を手頃な価格で販売することができるようにしなければいけないでしょう。
アメリカでは、Electric Vehicle/電気自動車(EV車)へのシフトが顕著に見られます。EV車といえばテスラと思われがちですが、アメリカではテスラ車の他にも、日産リーフの人気も急上昇しています。
EV車が売れるようになった理由は、地球環境に対する意識変化の他に、手軽に使えるチャージステーションが増えてきているのも、要因の一つに挙げられます。
大手スーパーなどの駐車場では、無料でできるEV車用のチャージステーションを設け始めたり、新しく建てられる公共用建物には、EV車用のチャージステーションを設ける規制となっている自治体が多くなってきています。
発展途上国ではどうなのか?
発展途上国で、普段の生活でもままならない電気を、どのように車の電池チャージのために使うことができるのでしょう。
そのため、発展途上国ではこれから10年後でも、ガソリン車に依存すると言われています。EIA(米エネルギー情報局)がまとめた最新の報告書によると、石油需要は2050年には今よりも増えていると報告しています。
もちろんこれは、ガソリン自動車のみの石油需要ではありません。しかし、同報告書によると、発展途上国でのガソリン車依存は2038年がピークとなるだろうと報告しています。
発展途上国に電力を供給するには、莫大な費用と時間がかかる、大掛かりなインフラ整備が必要となります。そのため発展途上国における経済問題の解決が必要です。
自動車業界が電気自動車のみならず、発展途上国で、ガソリンそして電気を使用しなくても動くことのできる車を開発しなければ、ガソリン車は地球上からなくなることはないでしょう。
まとめ
先のロサンゼルス市議会で、2030年までにガソリン車販売禁止を支持する声明を出した背景には、カリフォルニア州で、763,816台のゼロエミッション車が販売された2012年から2020年の間に、3,000%以上増加したことによります。
私たちの生活に必要不可欠となった自動車。少しでも地球温暖化ガスを削減するために、日本政府も真剣に2050年カーボンニュートラル宣言をやり遂げるのならば、まずEV車用のインフラ整備を促進し、電力問題を解決しなければいけません。そして私たち消費者も電力に対する意識を変えなければいけないでしょう。
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