樹木葬を知っていますか?自然も守れる埋葬方法で、世界が変わる
新しい埋葬方法である、人にも環境にもやさしい、「樹木葬」を知っていますか?
本記事では、今注目したい樹木葬の説明から、その種類、世界の樹木葬の情報をお届けいたします。
お葬式と、地球環境の関係性は結びつかない方も多いかもしれません。
また、死者への敬いを最大限に持つべき場所での、地球環境の話はなんとなくタブーに感じる方もいらっしゃるかと思います。
ですが、現在私たちは、お葬式から埋葬にいたるまでの習わしについて、もう一度立ち止まって考えるターニングポイントに来ています。
本記事では、今注目したい樹木葬の説明から、その種類、世界の樹木葬の情報をお届けいたします。
樹木葬とは?
樹木葬とは、墓石の代わりに苗木を植栽する埋葬方法を指します。
墓石以外を建てる、お墓の在り方に驚く方も多いかもしれません。
ですが、散骨などの自然葬のように、自然に循環させる埋葬のかたちは、1990年頃から存在しています。
「自然に還る」を体現させている樹木葬は、今世界でも注目を浴びている埋葬方法です。
樹木葬の歴史と種類
1999年、日本初となる樹木葬が岩手県で始まりました。
山一帯を墓地とした「樹木葬の里」が開設され、カロート(お墓の納骨室・納骨棺)などの人工物を一切使用しない自然と一体化できる埋葬を実現させました。
自然保護の一環である自然葬には主に三つのタイプがあります。
- 里山タイプ
- 公園タイプ
- ガーデニングタイプ
一つずつご紹介していきます。
里山タイプ
墓地として認められた山に、遺骨を埋葬します。基本的に、カロートや骨壺などの人工物を使用せず、自然とより密接した環境で埋葬することが里山型の特徴です。
「人を弔う墓地で、里山の草木を育てる」といった自然保護の目的を持っています。
公園タイプ
従来のお墓に最も近い公園型。従来タイプとの違いは、「墓石を墓標としているか、植物を墓標とするか」です。
公園タイプの樹木葬は、墓地や霊園の敷地内に設けられていることが多く、従来のお墓のように整備された場所に埋葬します。
ガーデニングタイプ
ガーデニングタイプでは、ごく限られたスペースに、墓標となる、シンボルツリーや花木を植えています。
公園タイプと非常に似ていますが、規模感が異なります。
既にある墓地や霊園の一画にガーデニングタイプの樹木葬としてスペースを確保している霊園が多く、整備された美しさを保っているのが特徴です。
これらの種類から分かるように、樹木葬一重と言っても、多数種類があり、より故人の理想に合ったものを選ぶ事が出来ます。