モスバーガーのヴィーガンメニュー「グリーンバーガー」。おいしさや特徴を徹底紹介
ヴィーガンハンバーガーを食べたい方は絶対試すべき!モスバーガーが販売する植物由来の食材からできた「グリーンバーガー」について、味や口コミをご紹介します。
全国チェーンのハンバーガー店「モスバーガー」に、野菜や穀物を主原料にしたハンバーガーがあることをご存知でしょうか?
今回は、モスが販売する野菜を主原料にしたハンバーガーの味や、口コミについて調査しました!
目次
そもそも「ヴィーガン」って?
ヴィーガンとは、簡単に言うと、動物からできた食品を一切食べない「完全菜食主義者」のことです。
その目的は、動物愛護のためだったり、健康のためだったり、宗教上の理由だったりと、様々です。厳格な人もいれば、そうでない人もいます。
しかし、
- 肉・魚・卵・乳製品を食べない
- 動物性の脂、動物の骨などからとった出汁も食べない
などのようなことを、多くのヴィーガンは共通して大事にしているように思います。
モスのグリーンバーガーとは?
モスが販売する「グリーンバーガー」は、2020年3月26日から東京都などの9県で先行販売が行われたあと、同年5月21日から全国のモスバーガー店で販売が始まりました。
モスのグリーンバーガーは、動物性食材、さらに五葷(ごくん)も使っていません。
五葷とは、匂いが強く、精力をつけると言われる食べ物のこと。例えば、ニンニク、ニラ、ラッキョウ、ネギ、タマネギなどがこれに該当します。特に、「オリエンタルヴィーガン」と呼ばれる人は、この五葷を避けた食事スタイルを実践しています。
お値段は税抜き538円で、普通のモスバーガーと比べると、約200円ほど高いです。
【グリーンバーガー】
- エネルギー:299kcal
- タンパク質:11.9g
- 脂質:9.9g
- 炭水化物:41g
- コレステロール:0mg
- 食物繊維:3.7g
- 食塩相当量:2g
引用:MOS BURGER|栄養成分を調べる|グリーンバーガー
グリーンバーガー開発にかける想い
モスバーガーのYouTubeチャンネルに【「MOS PLANT-BASED GREEN BURGER <グリーンバーガー>」開発秘話】の動画がありました。
商品開発グループリーダーの上村さんは、「動物性食材や五葷を使わない新しいジャンルへの挑戦は、とても難しかった」と話しています。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=25HHOF1fYp4&feature=emb_logo
特に、パティ(お肉)を再現するのが一番難しかったそうです。
もともと、モスには「ソイパティ」がありますが、「ソイモスバーガー」などに使用されている「ソイパティ」には、卵白と鶏肉が使用されています。
引用:MOS BURGER|モスバーガー商品 アレルギー情報
また、今回は甘みになるタマネギも使っていません。
そこで、甘みになるタマネギはキャベツで代用、肉の食感はこんにゃく、肉の旨味はしいたけエキスで代用。新しいソイパティができました。
この他にも、様々な工夫がグリーンバーガーに詰め込まれています。動画を見ると、限られた食材だけを使って作ることの難しさが分かります。
モスのグリーンバーガーは完璧なヴィーガンバーガーではない
モスのグリーンバーガーは、動物性食材と五葷を使用していないハンバーガーですが、メニュー情報には以下のような記載があります。
※食材の製造工場および店舗では動物性食材を含む製品を生産・製造しています。
また、
ともあります。
モスの宣伝広告を見ると、確かに「ヴィーガン用」「ベジタリアン用」などとは謳っていません。
ヴィーガンバーガーと言うより、「PLANT-BASED(プラントベースト)」の商品として、フレキシタリアンや健康志向の人も含めた、より多くの人に向けて作られた商品だと考えられます。
「フレキシタリアン」とは、「基本的には植物性食品を中心の食生活、時にはお肉やお魚も食べる」ような柔軟なスタイルのベジタリアンのことです。「セミ・ベジタリアン」とも呼ばれます。
商品開発グループリーダーの上村さんが動画でおっしゃていたように、「多様化する食に対して、モスから提供できる価値の一つ」として、グリーンバーガーが開発されたのでしょう。
完璧な菜食主義を目指す方からすると、肉料理を提供しているモスのグリーンバーガーを食べることによって、動物性食材を提供する会社を応援することになると考える人もいます。そのため、否定的な意見もあるようです。
しかし、選択肢が増えたことはとてもいいことです。これをきっかけに、ヴィーガンについて興味をもつ人も増えることが考えられます。
気になるグリーンバーガーのお味は?
口コミを見ると「美味しい!!」「本当に植物だけでできているの?!」というような、高評価と驚きの感想がたくさんありました。クオリティは十分なようです。
バンズ(パン)はとてもフワフワで美味しいです。ふんわり感を出すにはバターが必要ですが、グリーンバーガーのバンズには豆乳クリームが使われています。
パティに関しては、モスの商品開発グループリーダーの村上さんが動画で「開発に半年かかった」とおっしゃっていただけあって、クオリティは高いです。特に、五葷であるタマネギを使わずに、ここまで満足できる味になるのは驚きです。
そして、ソースはトマトベース。コクを出すために、甘酒が隠し味として使用されています。
全体的に優しい味で仕上がっている印象です。ガツンとしたものを食べたい時には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、この「優しい」味が身体にも「優しい」のです。
植物からできているので、動物性油脂が使われているハンバーガーと比べると、胃が重たくなる感じもしません。「ハンバーガーを食べたのに重たくない!」と、驚くかもしれません。
まとめ|モスのグリーンバーガーで「食」の選択肢が増えたことは大きい
モスのグリーンバーガーは、文中でも述べたように、動物性食品は使用していないけれど、調理器具が同じだったりと、厳格なヴィーガンの人からすると、まだまだかもしれません。
しかし、大事なのは「植物からできた食べ物」の可能性に、まずは多くの人が気づいていくことだと思います。
そう考えると、肉料理を提供するモスが「植物からできた食べ物」をメニューの選択肢として加えたことは、大きな変化ではないでしょうか。
また、「ヴィーガンの食事をしてみたい!」というヴィーガン初心者にもオススメです。お値段はモスバーガーと比べると少し値段が高いですが、それ以上の価値があると思います。ぜひ、お試しください。
モスバーガーに関するハッピーキヌアの記事はこちら。