SDGsとヴィーガンの関係とは?環境問題の観点から、わかりやすく解説
私たち人類が地球を守りながら、豊かに暮らし続けていくために掲げられたSDGs。実はヴィーガンはSDGs達成に貢献することができます。今回は特にヴィーガンと関わりの深い環境問題の観点から、SDGsとヴィーガンの関係について解説していきます。
SDGsは現在世界が抱えているさまざまな課題を網羅しています。
その中でも「環境問題」の改善は人類が持続可能でより良い暮らしをしていくための重要なポイントです。そして、SDGsで挙げられている環境問題とヴィーガンには深い繋がりがあります。
この記事では、SDGsとヴィーガンの関係を環境問題の観点から解説していきます。
環境問題も含まれる「SDGs」とは
まず最初に、SDGsとSDGsにおける環境問題改善の重要性について簡単に説明していきます。
SDGsとは
SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と言います。
SDGsは2015年の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、持続可能でよりよい世界を実現するための国際目標です。
2030年までに達成すべき17のゴール・169のターゲットから構成されています。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
参考: 外務省『SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform』
17の目標のうち、環境に関する目標は4つ挙げられています。
(SDGsについてはこちらの記事も併せてご覧ください。)
環境問題の改善がSDGs達成には必要不可欠
ストックホルム・レジリエンス・センターの元所長ヨハン・ロックストローム氏らによって提唱された「SDGsウェディングケーキモデル」という、SDGs17の目標を3つの層に分類した構造モデルをご存知でしょうか。
このモデルでは、SDGsは「経済圏」「社会圏」「生物圏」の3つの層が密接に関わり合っており、総合的にアプローチすることが必要不可欠であることを表しています。
その中でも「生物圏」には17の目標のうち環境問題に関わる4つが含まれます。
「生物圏」は土台となる部分で、「社会」も「経済」も私たち人間が生活していくために必要な自然環境があってはじめて成立するものだということを表しています。
つまり、環境問題に関する目標を達成することがあらゆるSDGsの目標達成・持続可能な世界を実現するのための鍵となります。