デンマーク発、お得にフードロスを減らせるアプリ”Too Good To Go”を解説
世界のフードロスが深刻化しています。そんな中、フードロスを減らしながら、お得に食べ物を購入できるアプリが欧米で大流行中です!どんなお店が利用できるの?値段やアプリ使用方法は?気になる詳細を紹介します。
目次
フードロスを減らせるアプリ「Too good to go」
環境省のデータによると、家庭よりも事業者の方がフードロスの割合が多いことが分かります。
事業者はこれまで、消費しきれなかった食べ物を、もったいないと感じながらも、廃棄する他なかったのです。
しかし、この廃棄を減らすための新たな取り組みが始まりました。
それが、フードロスを減らすアプリです。
Too good to go とは?
Too good to go は、売れ残りや余剰の食べ物を持つ事業者とカスタマーをつなぐスマホ用アプリとして、2015年に北欧デンマークで誕生しました。
アイデアを構築したのはなんと大学生!毎日世界中で大量に捨てられる、まだ食べられるものを救う方法を模索するなかで、このようなフードシェアリングプラットフォームを作るに至りました。
現在、ヨーロッパの主要国とアメリカを含む15ヵ国で急拡大中、ユーザー数は3千800万人を突破しています。
日本では未リリースですが、ローンチされる日も近いかも知れません。
アプリでできること、具体的な使い方は?
事業者とカスタマーは、どのようにしてToo good to go を利用するのでしょうか。
パートナーと呼ばれる代表的な参加店は、レストラン、ベーカリー、スーパーマーケットなどです。
彼らは、当日残って廃棄になってしまう食べ物がある場合に、閉店1時間前までにアプリにその情報を登録します。
一方カスタマーは、自分の現在地から近い場所にある店舗に、買取可能な食べ物があるかを検索し、購入申し込みができます。
提供される食品は、「マジック・バッグ」と呼ばれる袋にまとめられており、中身は開けてのお楽しみ。
フードロスをなくす目的から、メニューを指定することは出来ません。値段は普段の1/3ほどで、とってもお得!
お気に入りのお店からオファーが出ていたら、利用しない手はありません。
支払いは事前にアプリに登録した、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済で済ませることができます。
カスタマーは閉店1時間前までに商品のピックアップを行い、フードレスキュー完了!
アプリ利用で得られるメリット
Too good to go を利用することによって、事業者と購入者はそれぞれ以下のメリットを得ることができます。
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食品事業者:まだ食べられる商品を廃棄せずに済み、現金化できる。
食品購入者:普段より安い値段で食品を購入できる。
双方がWin-Winのこのシステム、環境にも配慮されたサステイナブルな取り組みですね。
誰しも、食べ物を捨てることには罪悪感を持つものですが、この仕組みに参加することで、社会貢献の意識を持ち、自己肯定感を強められるという面でのメリットもあります。
日本のフードロスを減らせるアプリ
フードロスを減らすアプリの先駆けがToo good to go ですが、この他にも、同様のコンセプトである、エシカル消費を目的として運営されているアプリが多数あります。
日本版Too good to goとも言えるTABETEは、複数の食品事業とコラボしており、メディアでその活動を多く取り上げられています。
この他にも、通販型のtabeloopやOtameshiなどがあり、自身が支援したい企業や購入スタイルで選ぶことができます。
まとめ
私たち日本人には、「もったいない」という独自の言葉と観念がある通り、エシカルな消費行動が美徳とされてきました。
にも関わらず、知らずのうちに捨てられてしまう食べ物を、救済方法を知らないという理由で、これまで見過ごしてきてしまったのも事実です。
幸福大国デンマークからもたらされた画期的なアイデアとプラットフォームが整備されつつある今、私たちは世界とともにフードロスを減らす取り組みに参加しなければなりません。
ぜひ、身近なお店のフードレスキューから初めてみてください。