アフリカ系の方は、ヴィーガンが多いって本当?現地の食生活から考察

アフリカ系の方は、ヴィーガンが多いって本当?現地の食生活から考察

アフリカ系の方は、実はヴィーガンの方が多いと言われています。そもそもどんなものを食べているのか、アフリカの食生活ってイメージが沸かないですよね。東アフリカから2か国ピックアップして、ローカルフードをご紹介します。そして、なぜアフリカにおいてヴィーガン食が受け入れられやすい環境なのかを考察していきます。

ハッピーキヌア編集部
2021年05月23日
アフリカ系の方は、ヴィーガンが多いって本当?現地の食生活から考察
アフリカというと、サバンナや動物のイメージが強く「食生活もなんとなくがっつり肉食かな」と思ってしまいがちです。でも、実はアフリカ系の方は、ヴィーガンやベジタリアンの方が多いのです。

アフリカの現地の食生活から、その理由についてご紹介していきます。

アフリカ系の方にヴィーガンが多いのは、食生活が素朴だから

アジアやヨーロッパと違い、アフリカの食事事情はあまり知られていません。「ヴィーガン」「ベジタリアン」という単語はあまり普及していないものの、実は野菜や穀物を中心とする、素朴な食生活が主流です。

どんな主食を食べているのでしょうか。

広いアフリカ大陸。主食はエリアによって、好みが分かれます。

ざっくりとしたイメージですが、ご紹介していきます。

  • 北部アフリカ:パンが主食。小麦粉がよく取れる為。
  • 西部アフリカ:芋や穀物の粉を練って作る、ウガリが主食。
  • 東部アフリカ:トウモロコシの粉を練って作る、ウガリが主食。
  • 中部アフリカ:プランテンと呼ばれる、緑色の甘くないバナナが主食。
  • 南部アフリカ:キャッサバという芋から作る、餅のようなシマが主食。
これに加えて、芋や米、穀物は全土で消費されています。まだまだ豊かとは言いにくいアフリカの食文化。腹持ちの良い主食がお皿の大部分を占めています。

どんな付け合わせを食べているのでしょうか

腹持ちの良い主食をメインにして、煮込んだ豆や野菜を付け合わせて食べるというのが一般的。とくに豆に関しては、日本人とは比べ物にならないくらい、毎日食卓に上ります。

正直「食を楽しむ」というよりは「おなかを満たすために食べる」という人が多いのが現状です。だからこそ、毎日似たような豆や芋食を続けることが出来ています。

ヴィーガンの方の重要なたんぱく質源である豆類が豊富なことと、昔から毎日食べているものという点がヴィーガンへのハードルを下げていると言えるでしょう。

アフリカ系の方にヴィーガンが多いのは、食生活が欧米化していないから

アフリカの国民食は、基本的に素朴であり、欧米化していないとお伝えしてきましたが、具体的にどんな料理があるのか見ていきましょう。

たくさんの文化圏が分かれているので「アフリカ」と一括りにするのは難しいのですが、今回は東アフリカのエチオピアとルワンダという2か国のローカルフードを見ていきます。

発酵食品でヘルシーなエチオピア料理

インジェラと呼ばれる、穀物の粉を発行されてクレープ状に焼いたものが主食です。この上に、豆の煮込み料理や、インドカレーのようにスパイスをたくさん使って煮込んだ野菜を並べていきます。

大きなインジェラを少しずつちぎりながら、おかずを巻いて食べるスタイルです。

インジェラが発酵食品ということ、おかずの多くが豆・野菜料理であることもあり、エチオピア料理はアフリカ大陸を飛び出して、アメリカでも人気な料理となっています。

豆を多用するルワンダ料理

芋・米・豆が定番といっても過言ではないルワンダ料理。一皿の上に複数の炭水化物がならび、その横に大量の煮込んだ豆。そこにホウレンソウをくたくたに煮たものを付け合わせとして乗せます。

まだまだ国民の多くが、高価な肉にアクセスできなかったり、冷蔵庫を持っていないということもあり、基本的に肉は食卓に上がりません。

そんな背景もあり「ヴィーガン」という単語は知られていないけれど、無意識にヴィーガンという食生活を送っている人がたくさんいます。

だからこそ、ヴィーガンのブームが入ってきたときに、抵抗なく受け入れられる人が多いのです。

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