コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説

コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説

ヴィーガンにとって、コロナワクチンがヴィーガンか否か気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、コロナワクチンの成分や動物実験の有無について徹底解説します。

ハッピーキヌア編集部
2021年03月22日
コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説
コロナのワクチン接種が早い国では昨年末から開始され、感染収束に向けた本格的な動きが進んでいます。

しかし、ワクチンには、「動物性成分が含まれている」・「動物実験をしている」と言う点を懸念して、ワクチン接種に消極的なヴィーガンは多いと思います。

 

そこで今回は、コロナのワクチンは従来の多くのワクチンと同様にヴィーガンではないのか、その成分や動物実験の有無を調査、また、ヴィーガンとしてワクチン接種は避けるべきかなどをご紹介します。

※実際の判断はご自身でされてください。

 

一般的なワクチンの製造方法

インフルエンザワクチンなどのワクチン製造過程では、鶏卵や他動物の細胞などが使用されたり、動物実験が行われる場合もあります。

 

ワクチンの主な製造方法として、以下のの4つがあります

  • 鶏卵でウイルスを増やして作る方法(例:新型インフルエンザワクチン)
  • ネズミにウイルスを接種し増やして作る方法
  • 細胞にウイルスを感染させて増やして作る方法(例:水疱瘡ワクチン)
  • 遺伝子組換えによって作る方法(例:B型肝炎ワクチン)

 

ウイルスによって適したワクチン製造方法が異なっていて、パンデミックがいつ発生してもおかしくないとされてきた新型インフルエンザに関しては鶏卵を使う方法が準備されてきました。

アメリカでは昆虫細胞や植物細胞を用いたインフルエンザワクチンの製造がすでに承認されていることに加えて、遺伝子組み換えによって製造された複数のワクチンが現在臨床試験中です。

(出典:城西国際大学「ワクチン製造方法とCOVID-19ワクチン開発状況」

 

上記で、「アメリカでは植物細胞を用いたインフルエンザワクチンの製造がすでに承認されている」とありますので、簡単にご紹介します。

 

カナダのバイオテクノロジー企業であり、植物由来のワクチン開発・製造のグローバルリーダーであるMedicagoは、同社が独自に開発した植物由来の製造プラットフォームであるProficia®が、ワシントンD.C.で開催されたワクチン業界のキーオピニオンリーダーを含む1,500人の参加者が参加するWorld Vaccine Congressにおいて、「Best New Vaccine Technology/platform」に選出されたことを発表しました。

Vaccine Industry Excellence (ViE) Awardsは、世界のワクチン産業におけるワクチン実務者や関係者の優れた業績を表彰するものです。April 25, 2019 Press Release

(出典:Medicago「MEDICAGO AWARDED “BEST NEW VACCINETECHNOLOGY/PLATFORM” AT THE WORLD VACCINE CONGRESS」

 

従来、抗原は、鶏の胚や受精卵などの一次細胞、バイオリアクター、酵母、バクテリア、細胞培養などで組み立てられ増殖した生きたウイルスを殺し、分割することで製造されていました。

しかし、Medicagoの植物由来のワクチン開発は、植物をバイオリアクターとして使用し、生きたウイルスを一切使用せずに、標的ウイルスを模倣した非感染性の粒子を製造する点が異なります。

当社独自の技術であるプProficia®は、ベンサミアナタバコ(タバコの近縁種)を使用しています。

 

特に、ヴィーガン・ベジタリアンにとっては嬉しいニュースではないでしょうか。

今後、このように植物ベースのワクチンや医薬品の開発が進んでいくことを期待しています。

ただ現時点では、主なワクチンの製造には、動物の犠牲が避けられない現状ですが、コロナのワクチンはどうなのでしょうか?

それでは次に、「コロナワクチンはヴィーガン?」なのかをご紹介します。

 

コロナワクチンはヴィーガン?

 

ここでは、日本で主に使用されるアストラゼネカ社製ファイザー社製コロナワクチンに関してご紹介します。

 

結論から申し上げますと、コロナワクチンはヴィーガンではありません

 

動物性成分は含まれているの?

アストラゼネカ社製・ファイザー社製・モデナ社製のワクチンには、動物由来の材料が製造プロセスで使用された可能性がありますが、最終的なワクチンに動物由来の成分は含まれていません

ただし、今後のCOVID-19ワクチンには、動物由来の成分が含まれる可能性があることは否定できません。

 

その場合の成分例として、サメの肝臓から抽出されたオイルであるサメスクアレンがありますが、これはワクチンの免疫反応をよりよく刺激するために添加されることがあります。

将来のワクチンに動物由来の成分が含まれているかどうかは、そのワクチンの使用が承認された時に初めて知ることが可能ます。

 

その際には、倫理的な理由から動物由来の成分を含まないワクチンを選ぶことが可能かもしれません。

この点については、医療従事者とよく相談してください。

(出典:PETA 「Do the COVID-19 vaccines contain animal-derived ingredients?」

動物実験は行われているの?

【アストラゼネカ社製】

このワクチンは、実験室で培養されたヒトの細胞(HEK293)を使用し、開発段階では動物(チンパンジー)を使用しています

ヒトや動物の細胞は、最終的なワクチンには含まれていません。

 

動物実験が行われており、これはイギリスで一般に公開されるワクチンの規制要件です。

すべての医薬品やワクチンと同様に、すべての人が必要な医薬品やワクチン接種することをおすすめします。

(出典:Vegetarian Society 「The Oxford-AstraZeneca Covid-19 Vaccine」

 

【ファイザー社製】

他のワクチン(例:インフルエンザ)とは異なり、このワクチンは、卵や生体試料(犬由来の細胞など)でウイルスを増殖させることなく製造されています。

しかし、このワクチンは、開発段階で動物由来のものが使用されている可能性があります。

 

動物実験が行われており、これはイギリスで一般に公開されるワクチンの規制要件です。

すべての医薬品やワクチンと同様に、すべての人が必要な医薬品やワクチンを摂取することをおすすめします。

(出典:Vegetarian Society 「The Pfizer Covid-19 Vaccine」

 

上記で、「動物実験が行われており、これはイギリスで一般に公開されるワクチンの規制要件です」とありますので、詳しく調べると、以下のようになっているようです。

 

ワクチンやその他の医薬品を製造する企業は、その製品を販売する前に、動物を使った特定の試験を行うことを法律で義務付けられています

(出典:PETA「Are vaccines tested on animals?」

 

海外では、製品を販売する前に動物実験を行う事が法律で義務付けられているようです。

それでは、日本での動物実験の現状はどのようなものなのでしょうか?その点に関して、次にご紹介します。

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