コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説

コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説

ヴィーガンにとって、コロナワクチンがヴィーガンか否か気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、コロナワクチンの成分や動物実験の有無について徹底解説します。

ハッピーキヌア編集部
2021年03月22日
コロナのワクチンはヴィーガン?成分や動物実験の有無について解説

ヴィーガンとしてワクチン接種は避けるべき?

動物性成分が含まれている」・「動物実験をしている」ワクチン開発に、特にヴィーガンは心痛めていらっしゃると思います。

また、今後選択を余儀なくされるコロナワクチン接種に関して、悩まれている方も多いのではないでしょうか?

 

そこで、PeTA(アメリカのアニマルライツ(動物愛護・動物擁護)団体)・Vegan Society(イギリスのヴィーガン認証団体)の公式サイトにある、ヴィーガンに向けたコロナワクチン接種に関する掲載内容をご紹介します。

 

PeTA

 

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ヴィーガンであること、そして動物の権利を主張すると言う目的は、常に動物のために前向きな変化をもたらすべきです。

動物実験が法的に義務づけられている限り、倫理的な理由で薬を飲むことを拒否しても、すでに実験に使われた動物を助けることはできませんし、将来同じような運命をたどる動物を救うこともできません。

 

必要なのは、実験で動物を苦しめる必要がないように法律を改正することであり、あなたの声を使って実験室の動物たちのために発言し、私たちの活動を支援することで、最も効果的にこれを実現することができます。

 

あなた自身や他の人々ができるだけ健康でいられるように、そして動物を擁護し続けることができるようにするために、薬の服用については医療従事者のアドバイスに従ってください

(出典:PETA「 Can I get a COVID-19 vaccine if I’m vegan?」

 

Vegan Society

現在、すべての薬は動物実験を経ており、製造には動物性成分が使用されているため、ヴィーガンにとって薬の服用に関する判断は複雑なものとなります。

ヴィーガンの方の多くは、このように自分の信念に妥協することにストレスを感じ、動揺しています。

 

しかし、ワクチンを含む医薬品に関するヴィーガニズムの定義について語ることは、かつてないほど重要になっています。

ヴィーガニズムの定義では、動物の使用を避けることは必ずしも可能ではなく、現実的でもないことを認識しており、これは特に医療現場に関連しています。

 

コロナの場合、パンデミックに対処し、命を救うためには、ワクチン接種が基本的な役割を果たします。

現在、すべてのワクチンは動物実験が行われているため、現段階では、動物を使用せずに開発されたワクチンを入手することは不可能です。

 

Vegan Societyは、医療における動物の役割がなくなる未来を信じ、それに向けて活動しています。

 

Make More Medicines Vegan」キャンペーンでは、この問題に取り組んでいますし、Animal Free Research UKなどの組織とも協力しています。

私たちはこれらの問題に深く関心を持っていますが、この分野を進むには長い道のりが必要です。

 

ここでは、この問題に関するAnimal Free Research UKの考えを以下にご紹介します。

「ヒトに関連する新しい治療法が動物実験なしで開発されたとしても、現在、世界中の法律や規制機関は、新しい薬や治療法をヒトで臨床試験する前に動物実験を行うことを義務付けています。

 

これは通常、まずマウス、ラット、ウサギ、そしてイヌやサルを使った実験が行われます。

これらの実験は法律で定められており、残念ながら現在は動物を使わない実験は認められていません。

 

私たちは、効果的な非動物実験方法を用いて、医薬品を迅速かつ安全に、そして効果的にヒトでの試験に進めることができるよう、規制の変更に取り組んでいます。

また、国会議員と協力して、動物実験を行わない研究が政治的に重要な位置を占めるようにし、最終的には法律の具体的な変更につながるようにしたいと考えています」と述べています。

 

万が一、コロナのワクチン接種が義務化され、特定の宗教的信念を持つ人々のために例外が設けられた場合、ワクチン接種を拒否したいヴィーガンは、同じように免除の権利を要求することができます。

 

しかし、Vegan Societyは、ヴィーガンがヴィーガン主義と動物たちのために効果的な主張を続けるために、自分と他人の健康に気を配ることを奨励していることを明確にしておきたいと思います

ワクチンの強制接種は計画されていませんので、ワクチンについての情報を得た上での決定は各個人の責任であり、ヴィーガンの定義を念頭に置き、地域の医療チームのサポートを受けてください。

(出典:Vegan Society 「 Vegan Society response to Covid-19 vaccine 」

 

ヴィーガンの定義は以下のようになっています。

 「ヴィーガンとは、食物や衣類、またはその他の目的のために動物を虐げるあらゆる形態を、可能な限り、実行可能な範囲で排除しようとする哲学および生き方です。

 

ひいては、動物や人間、環境の利益のために、動物を含まない代替品の開発と使用を促進します。

食事の用語では、それは全体的または部分的に動物に由来するすべての製品を省く慣行を意味します。」

(引用元:vegansociety「Definition of veganism」

 

これ以上感染を広げぬように、上記のヴィーガンの考え方に通じる「人間のためも思って」接種すべきと言えるかもしれません。

ただ、ワクチンの安全性や副反応、効果などへの疑問や不安もあるでしょうから、全てを含めての最終判断は個人の考えに委ねられます。

 

現段階では、非常に悲しいことですが動物実験は避けられないのが現状です。

また、コロナのワクチンに関しても、既に動物が犠牲になってしまったという事実は変えられません。

その動物が犠牲になったワクチンを接種するのは本当に心苦しいことです。

 

過去の事実は変えられないとしても、ヴィーガンとして、これからの製薬で動物が犠牲にならないよう、動物実験禁止のための活動をしていく必要があると言えるのではないでしょうか。

 

実際、日本でも「動物実験禁止のための活動」など動物福祉のために活動している団体は多くあります。

そこで、その団体と活動内容などを次にご紹介します。

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