ヴィーガンも急増!?コロナの影響により世界中でエシカル意識が向上
世界中で蔓延する新型コロナウイルス。その影響により世界中でサスティナビリティ・エシカルへの関心が高まっていることをご存知ですか。ヴィーガンフードの売り上げも急増している、その実態と理由とは?また、コロナの影響でヴィーガンの方も増えている理由も解説。
コロナの影響で環境問題に対する人々の意識が高まった?
『コロナは環境問題に対する人々の意識を高めました。』と、以前大手スーパーであるテスコのファッションブランドを作成したジュリア・レイノルズ氏は述べています。
『ロックダウン中、人々は家族と過ごす時間や、屋外で過ごす時間が増え、生活の中でシンプルなことを楽しむ時間が増えました。
航空交通や車による騒音が減少し、鳥のさえずりが聞こえるのは心に響きます。
この経験が、エシカルな運動をエスカレートさせたと思います。』
しかし、このエシカル、および、サスティナビリティへの高まりは、本当に留まるのでしょうか?
Kantarの カリーヌ・トリンケテル氏は、そう信じています。
『過去の不況の間、サスティナビリティ(持続可能性)を優先する人々の減少が見られました。』と彼女は言います。
『今回は違って見えます。 サスティナビリティ(持続可能性)に関する人々の見方は強化され、さらに加速しています。
私たちは転換点にあり、世界中で、人々は変化への欲求を表しています。』
記事の最初に登場した 、キンバリー・バードさんもこれに同意します。
『小さな変化は、はるかに大きな変化になる可能性があります。
誰もが1つの小さな変化を起こせば、それは何百万もの変化になるでしょう。』」
(出典:BBCニュース「Has coronavirus made us more ethical consumers?」)
私たち1人ひとりがエシカルへの意識を向上させることで、世界が変わることは可能だと思えるポジティブな考えを持つことも大切ですね。
先程、コロナの影響で「ヴィーガンフードの売り上げが急増」した事はご紹介しましたが、ヴィーガン自体も増えているのでしょうか?
その点に関する記事をご紹介する前に、ヴィーガンについても簡単にご説明します。
コロナの影響でヴィーガンが増加!?
ヴィーガンとは?
ヴィーガンとは、動物性の食品を一切摂取しない、「完全菜食主義」のことです。
この、「ヴィーガン」という用語は、1944年にイギリスのヴィーガン協会(The Vegan Society)が創設された際に命名されました。
ヴィーガンの定義は以下のようになっています。
「ヴィーガンとは、食物や衣類、またはその他の目的のために動物を虐げるあらゆる形態を、可能な限り、実行可能な範囲で排除しようとする哲学および生き方です。
ひいては、動物や人間、環境の利益のために、動物を含まない代替品の開発と使用を促進します。
食事の用語では、それは全体的または部分的に動物に由来するすべての製品を省く慣行を意味します。」
(引用元:vegansociety「Definition of veganism」)
完全菜食主義が目的のヴィーガンもいますが、上記の定義から、その根底には、環境保護・動物愛護の思想があることが分かります。
それでは、「コロナの影響でヴィーガンが増加したこと」が分かる記事を次にご紹介します。
コロナの影響でヴィーガンが増加!?その真相は
「ヴィーガン食は、コロナ発生以来、消費者にとってより魅力的なものとなり、特にイギリス人の若いミレニアル世代(21-30歳)の4分の1(25%)にはその傾向があると、大手市場調査会社Mintelの新しい調査で明らかになりました。
この新しい調査によると、若いイギリス人のミレニアル世代(21〜30歳)の4分の1(25%)が、ヴィーガン食に魅力を抱いているようです。
また、この傾向はミレニアル世代だけではなく、パンデミックの開始以来、10人に1人(12%)、ロンドン市民のほぼ4分の1(22%)に上昇し、ヴィーガンがより魅力的であることを証明しています。
調査では、イギリス人の約半分(51%)が植物・植物成分(例えばハーブ、スパイス)に薬効(すなわち、病気の治療)があると信じており、植物の治癒力に強い信念があることも示しています。
また、イギリス人の4分の1が、コロナ発生以来、果物や野菜をより多く食べるようになったと答えており、Five a dayの優先順位も高くなっています。
※Five a day:健康増進のために1日に5種類の果物や野菜を摂ろうという標語
特に柑橘類に注目してみると、イギリス人の3分の2(66%)がビタミンCの摂取が免疫システムのサポートに役立つと考えています。
全体では、5人に2人(37%)のイギリス人が、コロナの発生以来、免疫系をサポートする栄養素を食事に取り入れるようになったと答えています。」