クレヨンはヴィーガンではない?おすすめのクレヨンと気をつけるポイントを解説
クレヨンに含まれる成分はヴィーガンなのでしょうか? 安全性や環境に配慮したクレヨンを選ぶ際に知っておきたい成分の情報などをご紹介します。
皆さんも一度はクレヨンで絵を描いた経験があるのではないでしょうか?
でもクレヨンがどのような原料でできているのかを知る人は、多くはないかもしれません。
そこで、クレヨンの成分を明らかにしてヴィーガンであるかを検証していきます。
子どもが安全に使えるのはもちろんのこと、環境に優しい製品を選ぶときの参考になれば幸いです。
クレヨンはヴィーガンではない?クレヨンの成分
クレヨンは材質が硬く細い線を描けるほか、水をはじく特徴があります。
この特徴は、硬化油やミツロウ、パラフィンワックスなどの水に強い原材料が使われているためです。
しかしこれらは、動物性の材料が使われている場合があります。次の表は、クレヨンの主な原料と動物性であるかどうかについてまとめています。
■クレヨンの原料
△顔料
×硬化油
×ミツロウ
〇カルナバワックス
〇パラフィンワックス
※○動物性の材料を使用していない、△動物性の材料を使用する場合がある、×動物性の材料を使用している
クレヨンの顔料は、主に天然の鉱石や金属、石油などから得られるため、動物性ではないという点からはヴィーガンと言えます。
ただし、クレヨンには「顔料」とだけしか書いていない場合が多く、実際に動物性ではないと見極めるのは難しいのが事実です。
硬化油は牛脂などの動物油から作られる原料で、せっけんやろうそくなどにも使われる素材のため、ヴィーガンではありません。
カルナバワックスは、カルナバヤシという植物の葉から精製されたワックスで、ヴィーガンです。
また、パラフィンワックスは石油の精製工程からつくられているため動物性ではありませんが、環境に優しい原料とは言えません。
クレヨンはこれらすべての材料を使用するわけではなく、顔料とミツロウ、または顔料とパラフィンワックスなど、一部を組み合わせて作られています。
製品全体を見てみると、硬化油やミツロウを使用したクレヨンが多く、ほとんどのクレヨンはヴィーガンではないのが現状です。
パステルクレヨン(クレパス)との違い
クレヨンと似た製品にパステルクレヨン(クレパス)があります。これら2つの違いは、原料や描ける線の特徴などです。
パステルクレヨンには、液体油が含まれており、より滑らかに描くことができるほか、色を混ぜ合わせることもできます。
一方クレヨンは、液体油が含まれていないか配合されている量が少ないため、硬くて色が混ざりにくいのが特徴です。
液体油の詳しい原料は分かりませんでしたので、動物性である可能性もあります。
パステルクレヨンを購入する際も、クレヨンと同じように原料を見てヴィーガンであるかを判断する必要があるでしょう。