今年もグリーン・カーペット・ファッション・アワードが開催！

オスカー賞やアカデミー賞と比べると、日本のメディアではあまり話題になることのないこのアワード。

でも、イベントに参加したのはレオナルド・デカプリオ氏を始めとする、著名人だらけです。どのような賞なのか、チェックしてみましょう。

全世界を通して、サステナブル意識が高まる中で、ますます注目されているこのアワード、気になりますね。

気になるグリーン・カーペット・ファッション・アワードとは？

「レッド・カーペット」という言葉はよく耳にしますが、「グリーン・カーペット」とはどのような賞なのでしょうか。

サステナブルファッションを推進するイベント

「グリーン・カーペット・ファッション・アワード」は、2017年から開催されている、比較的新しいイベントです。

従来のファッションショーでは、華やかであったり、ゴージャスなファッションが展開されることが多いです。

それに対して、この「グリーン・カーペット・ファッション・アワード」は、サステナブルなファッションを推進する人に贈られるアワードです。

サステナブル意識が高まる中で、今年のイベントはファッション業界＆映画業界がコラボレーションし、オスカー賞のタイミングに合わせて実施されました。

授賞式自体はオンライン開催され、YouTube（ユーチューブ）の動画配信サービスを使い、ストリーミング配信という形をとりました。

これによって、華やかな世界を、世界中の誰もがアクセスできることが可能になりました。

「プラスチックだらけの地球を子孫に残せない」

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「薄くてべたべたしたプラスチックでコーティングされた地球を、私たちの子孫に残すことができるだろうか」。

このような言葉は、環境問題に取り組むアクティビストが発することの多いイメージがあります。

でも、この言葉は2023年のグリーン・カーペット・ファッション・アワードの開会式にて、世界的に有名なファッションデザイナーであるトム・フォード氏が声明として出した言葉です。

ファッション業界は、石油業界に続いて2番目に環境負荷の高い産業だといわれています。

だからこそ、ファッション業界が一丸となって、サステナブルな取り組みに向けてシフトしていくことが求められています。

そんな背景もあり、毎年着実に注目度合が上がってきているアワードといえるでしょう。

注目を集める「プラスチック・イノベーション賞」

イベントのトップバッターは、プラスチック・イノベーション賞の発表でした。

ファッション業界で多様されているプラスチックの袋を、いかに環境にやさしくい成分に切り替えられるかが、この業界のテーマになっています。

「プラスチック・イノベーション賞を始めた3年前は、地球がプラスチックだらけになって、私たちの子供たちが暮らせなくなるのではないかと恐れていました。」とファッションデザイナーのトム・フォード氏は言います。

「この問題について、ただ見てみるふりをするのではなく、何か行動に移したかったのです。

もしこのままゴミ問題や海の汚染問題に取り組まなかったら、私たちの地球は目も当てられないものになるでしょう。

このような場所で、知恵のある人たちがイノベーション・コンペを繰り広げてくれることで、不可能を可能にできるそうだと希望が持てています。」

プラスチック・イノベーション賞を受賞した団体や企業には、総額1.6億円規模の賞金が渡され、さらなる開発に向けたサポートが受けられます。