グーグルマップがサステナブルな新機能を発表!グーグル社の環境問題への取り組みをご紹介
グーグルマップがサステナブルな新機能を発表し、グーグル社の環境問題への取り組みが注目されています。サステナブルな新機能に関して詳しく紹介し、グーグルがどのように環境問題をリードし、すべての人が気候変動の解決策の一部となれるようにしているかを徹底解説します。
目次
グーグル社の環境問題への取り組み
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グーグルは2007年に*カーボンニュートラルを実現しましたが、先日、*カーボンオフセットによって同社の「全*カーボンレガシー」を解消したことを発表しました。
これにより、グーグルの生涯にわたる正味の*カーボンフットプリントはゼロとなり、同規模の企業としては世界初の快挙となりました。
*カーボンニュートラル・・・環境化学の用語の一つ。 何かを生産したり、一連の人為的活動を行った際に、二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とが同じ量になる状態を指す。
*カーボンオフセット・・・人間の生活や経済活動などで発生した二酸化炭素の量を植林・森林保護・クリーンエネルギー事業などの方法で相殺(埋め合わせ)し、二酸化炭素排出を実質ゼロに近づけることを指す。
*カーボンレガシー・・・カーボンニュートラルになる前までのすべての二酸化炭素排出量のこと。
*カーボンフットプリント・・・商品やサービスの原材料の調達から製造生産、流通を経て、消費後の廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの排出量を二酸化炭素排出量に換算し、視覚化すること。国際的には、商品・サービスのみでなく、個人や組織の排出量や環境負荷を指し示す言葉としても使われる。
カーボンオフセットは、排出物の発生や環境へのダメージに対する責任を回避するものだという批判もありますが、グーグルは2017年以降、年間の電力消費量を100%*再生可能エネルギーでまかなっています。
また、2030年までにすべての電力を*カーボンフリーエネルギーでまかなうことを計画しています。
*再生可能エネルギー・・・太陽光や風力、水力発電といった 温室効果ガスを排出せず、一度利用しても比較的短期間に再生可能であり、資源が枯渇せず繰り返し利用できるエネルギーのこと。
*カーボンフリーエネルギー・・・二酸化炭素を排出しないエネルギーのこと。
グーグルのCEOであるサンダー・ピチャイ氏は昨年、「新しいテクノロジーを活用し、適切なインフラやツールに投資し、パートナーや非営利団体、人々に力を与えることで、これまでで最も決定的な気候変動対策の10年にすることができると楽観的に考えています」と記しています。
グーグルは、「持続可能性を地球規模で促進する」。このただひとつの使命のために結集しています。
地球に関する情報を整理し、テクノロジーによって実際に行動に移せる形にすることで、人々が力を合わせて地球に良い影響を及ぼせるようお手伝いしています。
しかし、2030年までにカーボンフリーを実現するのは簡単なことではありません。
ここでは、グーグルがどのように環境問題をリードし、パートナーを支援し、すべての人が気候変動の解決策の一部となれるようにしているかをご紹介します。
1. 2030年までに24時間365日、カーボンフリーのエネルギーで稼働
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現在、グーグルは2030年までに24時間365日カーボンフリーのエネルギーを実現する最初の大企業になることを目指しています。
そのために、カーボンフリーのエネルギー生成と貯蔵の新技術を追求しています。
また、政府や電力会社、政策立案者と協力して、これらの技術を導入し、システムレベルの変革を推進していきます。
そして、目標達成に向けた最善の方法をさらに学びながら、完全に脱炭素化された未来が誰にでも実現可能であることを示していきたいと考えています。
2. 1998年以降、レガシーカーボンの排出をすべて解消
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2007年、グーグルは大手企業として初めてカーボンニュートラルを宣言し、2017年からは電力消費量の100%を再生可能エネルギーの購入に合わせています。
また、創業以来のすべての排出量を中和するのに十分な質の高いカーボンオフセットを調達しています。
3. 57.5億ドルのサステナビリティ・ボンドを発行
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*サステナビリティ・ボンドは、世界中の環境・社会貢献活動への投資を促進するために、ますます重要なツールとなっています。
*サステナビリティ・ボンド・・・環境面においての持続可能性に貢献する事業(グリーンプロジェクト)や、社会的成果の達成を求める事業(ソーシャルプロジェクト)に要する資金を調達するために、国際資本市場協会(ICMA)が定めるグリーンボンド原則などのガイドラインにのっとって発行される債券のこと。
今年の8月、グーグルは57億5,000万ドルのサステナビリティ・ボンドを発行しました。この種の社債としては過去最大の発行額となります。
これらの投資により、*クリーンエネルギー、*グリーンビルディング、*クリーントランスポーテーション、*サーキュラーデザイン、手頃な価格の住宅、人種間の公平性、COVID-19への対応、中小企業への支援など、持続可能な未来に不可欠なさまざまな問題への支援が強化されます。
*クリーンエネルギー・・・エネルギーを生成する際に、二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しない、あるいは排出量が少ない低炭素のエネルギー源のこと。
*グリーンビルディング・・・建設や運営に必要なエネルギーや水使用量の削減、施設の緑化など、建物全体の環境性能を向上させる最大限の配慮して設計された建築物のこと。
*クリーントランスポーテーション・・・交通機関における石油消費量の削減として、徒歩、自転車、公共の交通機関やカープールの利用、走行距離と効率を上げる運転習慣、効率の良い代替燃料車やハイブリッド車の選択をすること。
*サーキュラーデザイン・・・廃棄物の発生を抑制し、有限である資源の効率的な再利用を行い、循環させながら利用していく社会(循環型社会)を意識したサービスや商品設計のこと。