ビリーアイリッシュのグリーンワールドツアーとIKEAの3Dヴィーガンミートボールとは?
ニューヨーク発!欧米各地で起こっているサステナブルな未来に向けての活動を取り上げたニュースの中から選りすぐりのヴィーガン情報を紹介。
IKEA(イケア)は3Dヴィーガンミートボールを生産、そして大手香水メーカーCoty(コティ)は温室効果ガスを原料とした香水を開発することを発表するなど、欧米各地では地球環境を考慮することを前提とした活動をすることが目立ってきています。
欧米各地で起こっている、サステナブルな未来に向けての活動を取り上げた、選りすぐりのヴィーガン情報を紹介します。
Happier Than Ever World Tourとは
グラミー賞を受賞した歌手のビリー・アイリッシュは、Happier Than Ever(ハッピアーザンエバー)ワールドツアーを開始。このツアーは、気候変動にプラスの影響を及ぼすそうです。
ビリー・アイリッシュは、彼女のコンサートツアーに使われる資源を、できるだけ無駄にしないようにするため、コンサートやイベントをより環境に優しいものにするために活動している、非営利団体のREVERB(リバーブ)と提携してワールドツアーを開催。
REVERBチームは、移動手段、ホテル、会場のエネルギーなどのツアー中に排出される温室効果ガスの量を計算し、ツアーが生み出すよりもはるかに多くの温室効果ガス汚染を、直接排除する多様なグローバルプロジェクトに資金を提供することにより、排出量を排除しています。
スタッフのためのケータリングは全て植物ベース由来の材料、残った料理は地元の支援団体へ寄付。
もしくは堆肥を作る団体に寄付され、使い捨てプラスチックは使用されず、再利用もしくは堆肥化可能なプラスティックが使用するなど、ビリー・アイリッシュは環境にやさしいコンサート作りに取り組んでいます。
イケア3Dヴィーガンミートボール
日本でも大人気のスェーデン発祥の家具インテリア会社IKEA(イケア)が、3Dプリンターを使って環境に優しいミートボールを開発中。
イケアでは過去10年間に渡り、地球温暖化の要因の一つである畜産業からの脱退を含む、さまざまな持続可能性への取り組みを行っています。
イケアの持続可能性の目標の一つとして、2028年までにプラスチック包装を段階的に廃止すると発表。そして、パッケージ食品の80%とレストランメニューの50%を2025年までに植物ベースにする予定であるとも述べています。
イケアのミートボールは、何十年にも渡って絶大なる人気を得ていますが、原料には合挽き肉が使われているため、温室効果ガス排出量を削減することを目指す目標を達成するための一環として、3Dヴィーガンミートボールの開発を行っているのです。
EVトラックで食品配達
英国最大のスーパーマーケットチェーンであるTesco(テスコ)は、地球温暖化の要因の一つであるガソリン燃料から離れつつあります。
テスコによると、完全電動の貨物トラックを使用する最初の英国のスーパーマーケット。テスコはまた、2,000台以上の宅配バンを完全に電気化するように移行しています。
この動きは、2025年までに、同社はゼロエミッション輸送事業に到達することを計画しており、2035年までに事業の温室効果ガス排出量ゼロというチェーンの目標に貢献。
テスコの持続可能性への動きは、配送手段だけではありません。プラスチック廃棄物を削減するために、同社は2021年のクリスマスシーズンから2,000万個以上のプラスチックを取り除き、自社ブランド食品にプラスチックが使用されなくなりました。
自社製品だけではなく、2019年、チェーンは、過度のプラスチック包装を使用するメーカーの製品の販売を禁止すると発表。そして2021年には、顧客の乳製品と肉の消費量を削減するために、新しい植物ベースの開発に取り組んでいることを明らかにしています。