H&Mがリサイクル素材の水着を販売!同社のサステナブルな取り組みとは?
スウェーデンのH&M(エイチ・アンド・エム社)から、リサイクル素材を活用した水着を発売するというニュースが入ってきました。
若者層を主軸に加速するエシカル消費への意識
全世界において、エシカル消費への意識がどんどん広がってきています。
ファッション業界の過去の闇
一昔前までは、洋服を買うときに消費者が意識していたのは「おしゃれであるか」という機能面と、「どれくらいの値段か」という価格面が重要視されていました。
それが故に、ファッション業界は特に価格競争に走ってしまい、サプライチェーンのブラック化が進んでしまいました。
- とにかく安く買いたたかれる綿花などの原料農家
- 限りなく安い賃金で、長時間労働にさらされる繊維工場
- 不透明なサプライチェーン
このようなことは日常茶飯事で、実際に最終製品を買っている側も「どこで何が作られているのか?」に意識を向ける人はいませんでした。
だからこそ、企業の方もどんどん服を作って売ることだけを考えて入れば良かったのです。
ファッション業界の現在
2015年の国連サミットでSDGs目標が採択されたことも後押しとなり、不透明だったファッション業界が急速に変わり始めています。
今までの作れば作るだけ売れた時代は終わり、消費者の方もどんどん賢くなってきています。
「おしゃれであるか」と同じレベルで「どのような環境で作られている製品なのか」「どれだけサステナブルな取り組みをして、自社だけでなく地球の幸せについて考えているか」までが重要視されるようになってきています。
欧米では商品を購入する時点で「サステナブル」な商品であるかを注目する若者層が増えているといいます。
だからこそ、若者をターゲットとしているH&M(エイチ・アンド・エム社)のように、積極的に自社の取り組みを紹介しつつ、新しい挑戦を続ける会社が増えてきています。
日本でも少しずつですが、じわじわとこのトレンドは入ってきているといえるでしょう。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、人々の価値観がゆすぶられている昨今。今までと比べると急速に消費者側の視点が変わっていくといわれています。
まとめ:H&M(エイチ・アンド・エム社)の各種取り組みは見習う点がたくさん
H&M(エイチ・アンド・エム社)の発表した新素材の水着は、単純にラインアップがおしゃれという点だけでなく、同社のサステナブルな取り組みをフルに体現した商品として話題になっています。
2015年の国連サミットを受けてSDGs目標が掲げられた今、2030年に向けて企業は今までとは違う形で、新しい挑戦へ舵取りをすべく動き出しています。
そんな中で消費者の方も、視点が変わってきているといえるでしょう。今までのように最終製品だけを見て買うか買わないかを判断するのではなく「企業がどのような思いでその製品を作っているのか」までチェックするようになってきています。
ますますトランスペアレンシー(透明性)なビジネスモデルが求められる昨今、H&M(エイチ・アンド・エム社)から学べることは多いといえるでしょう。