【アメリカ】Kikka Sushi、ホールフーズ・マーケット一部店舗でヴィーガン寿司の販売を開始
米スーパー大手、ホールフーズ・マーケットでKikka Sushiがヴィーガンサーモンとヴィーガンマグロの寿司を含む「Vegan by Kikka」ラインを立ち上げることを発表。その詳細をご紹介します。
Kikka Sushiは、「最も舌の肥えた人々に、本物の味と食感で満足していただけるヴィーガン製品を作る」という5年間のミッションに着手したと宣言。
そして、その言葉を実現するべく、白砂糖をヴィーガン用砂糖に切り替え、骨炭を使用する製品を使用しないようにしたと言います。
Vegan by Kikkaのラインナップには、植物由来のサーモンとマグロが含まれています。
これらは、プラントベースシーフードによく使われる根菜のこんにゃくと紅藻類(寒天)を主原料としています。
このヴィーガンマグロとサーモンは、Kikka Sushiの創業者であり社長のトニー・ソエサントと日本のパートナー企業(非公開)との協働によって生まれた、Kikka Sushi独自の商品です。
菊花寿司では、野菜巻きやサラダ巻きなどのヴィーガンメニューを提供していますが、近々、餃子やポケなども提供する予定です。
Kikka Sushiとは
Kikkaは1986年にトニー・ソエサント氏によって設立されました。
最初はレストラン経営者として事業を始めた彼は、その後ロサンゼルス広域エリアのマーケットに寿司を供給するようになりました。
その後、全米20州以上で急成長を遂げた同社は、寿司だけではなく、日本の天ぷらや中国の麺類、韓国のビビンバ、インドネシアやベトナムの料理など、美味しくて人気のあるアジア料理を数多く取り揃え、メニューを拡充してきました。
まとめ:広がるヴィーガンシーフード
地球温暖化や乱獲により、魚も含めて生態系は大きくダメージを受けています。
そのような現状を受け、ヴィーガンのシーフードが開発され、スターバックスなどで取り扱う飲食店も増えてきています。
日本は島国であるという地理的な条件や、昔から魚を食べてきたという長い歴史があるため、水産業が盛んです。
しかし、実は日本の漁業・養殖業の生産量は1984年の1282万tをピークに減少し、2018年には442万tにまで減っています。
漁獲量が減っているということは、それだけ乱獲で魚の数が減ってしまったということです。
あと30年もしないうちに、魚が食卓に並ばなくなるとも言われるほど、実は魚の乱獲は深刻な状況です。
魚の命を尊重し、海の環境を守っていくためにも、今後もヴィーガンシーフード市場は成長し続けていくと考えられます。
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