サステナブルな生分解性繊維、リヨセルについて徹底解説

サステナブルな生分解性繊維、リヨセルについて徹底解説

サステナブルな素材として注目される「リヨセル繊維」について、徹底解説。その特徴や製造工程、企業のエシカルな取り組みに加えて、「リヨセル繊維」を採用している有名ブランドもご紹介します。

ハッピーキヌア編集部
2021年04月19日
サステナブルな生分解性繊維、リヨセルについて徹底解説

生分解(生分解性)とは?


生分解とは、菌類やバクテリア、その他の生物によって化合物が無機物まで分解されることで、生分解性とは、分解される性質を指します。

生分解性が高ければ、それだけ環境への負荷も低くなると言えます。

 

ほぼ全ての化合物は、やがて生分解され無機物となりますが、重要なのはそうなるまでに要する時間。分解速度です。

この速度に関係する要素としては、水や光、酸素や温度などの環境や、その物質自体が分解菌に利用されやすいなどの要因によります。

生分解は、化合物が微生物によって、二酸化炭素、水、アンモニアなどのより単純な物質に分解される過程であるとされています。

 

生分解性繊維

 

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生分解性繊維は、植物由来の繊維からなる地球にやさしい*バイオマス素材で、最も多く市販されている合成繊維は、ポリ乳酸繊維(PLA)というもので、トウモロコシなどのでんぷんを原料として製造されています。

*バイオマス・・・生物資源(bio)の量(mass)を表す概念であり、再生可能な生物由来の有機性資源。

 

このポリ乳酸繊維は、とうもろこしを発酵させて乳酸を作り、これを重合し、熱に溶かして繊維にします。

ポリ乳酸繊維は、ポリエステルと同等の強度で、ナイロンと同程度の柔らかさがあり、土の中で無害に生分解されるため、自然環境への負荷が低く、廃棄物処理問題の解決にも繋がるとされています。

 

生分解性プラスチック

 

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生分解性プラスチックとは、簡単に言えば、石油の代わりに植物などの生物を原料としたプラスチックのこと。バイオベースプラスチックとも呼ばれます。

生分解性プラスチックには、トウモロコシやサトウキビなどの植物から糖分を抽出してポリ乳酸(PLA)に変換する方法と、微生物を利用したポリヒドロキシアルカノエート(PHA)を原料とする方法があります。

 

PLAは食品包装などに、PHAは縫合糸や心臓血管パッチなどの医療機器によく使われています。

PLAは、エタノールなどを製造している大規模な工業施設から産出されることが多いため、生分解性プラスチックの中では最も安価な原料で、ペットボトルや食器、繊維製品などに使用されています。

 

ポリ乳酸の燃焼時に排出されるCO2量は少なく、原料である植物が成長する際に大気中からCO2を吸収するので、他のプラスチックに比べて地球温暖化の原因と考えられるCO2の排出量を大幅に削減し、有毒ガスも排出されません。

生分解性プラスチックは、微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素にまで分解されることから、廃棄物処理問題の解決につながると期待されています。

 

リヨセル繊維のことが分かったところで、この素材を使用した製品を販売しているブランドを3つ次にご紹介します。

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