【農作物版Tinder】ヴィーガン食品開発者と食材をマッチングさせる技術「Manna」とは?
農作物版Tinder?ヴィーガン食品開発者と高品質な非GMO食材をマッチングさせる革新的な技術「Mannna」についてご紹介していきます。
ヴィーガン食品の改善を支援
Mannaのテクノロジーは、企業が人工知能の力によって新製品および既存の製品を改善するのを支援しています。
その事例の一つが、米Sabra社のフムスです。
まず、SabraがEquinomに連絡を取り、地元で栽培して機械で収穫できる高品質のゴマをリクエスト。
Mannaはその要件を満たすために必要なゴマの生化学的特性を特定、交雑育種を推奨しました。
そして数系統のゴマを繁殖させ、Sabraの研究開発チームがテストを行った上で自分達のニーズに最も適した品種を選択しました。
最初のSabraの要求どおり、選択されたゴマは米国で栽培され、機械で収穫。
そしてペースト状に加工された後、実際のフムスに使用されました。
また、今年2022年にはPeterson Farms Seedと提携して高タンパク・非GMOの黄エンドウ豆の種子を生産することを発表。
Equinom社では現在、こうしたエンドウ豆やひよこ豆など植物ベースのタンパク質を中心に他の食品業社と協力しながら事業を展開しています。
出典:Tinder for crops? How this food technology company is improving plant-based food | Equinom Ltd.
まとめ
今回ご紹介したEquinom社のMannaは、プラントベースの食品開発者のニーズにマッチする食材をカスタマイズして提供することを可能にしています。
実はEquinomは日本企業とも協働を行っており、主にゴマを取り扱っています。
今後はタンパク質を多く含む種子もローンチする予定だそう。
出典:最先端テクノロジーを使い、栄養価の高いカスタマイズ種子を作るスマートシードメーカーEquinom – TECHBLITZ
原材料の栄養価から改善するMannaは、マッチングする食品業社だけではなく、私たち消費者のニーズをも満足させてくれる革新的な技術と言えるでしょう。