「10年後には従来の肉はなくなる」と考える人が急増中!
31か国で行われた調査では、ほぼ半数に近い42%の人が、プラントベースな世界が訪れることを期待しています。ヴィーガン志向の人が増えている現状と期待される未来についてご紹介します。
ほぼ半数に近い42%の人が、プラントベースな世界が訪れることを期待しています。
このレポートを紐解きながら、ヴィーガン・ベジタリアン志向の人が増えている現状と、これから期待される未来についてご紹介していきます。
確かに日本においても植物性の食材への対応が急速に広がっています。
以前は特別なお店でしか扱っていなかったヴィーガンチーズやソイミートが、比較的手軽に近くのスーパーでも買えるようになってきました。
10年後に、従来の肉はなくなっているのでしょうか。
目次
「10年後に肉は過去のものになる」という意見が急増中
世界31か国において大規模な食卓事情調査が行われました。
その中で見えてきたのは、ここ数年で急速にヴィーガン・ベジタリアンな食生活を取り入れている人が増えているということ。
それに合わせて、多くの人が「肉が過去のものになる」と考え始めていること。そんなレポートについてご紹介していきます。
10年後には従来の肉はなくなると考える人が約半数
調査会社であるGlobeScan(グローブ・スキャン)社が、31か国、30,000人を対象に行った大規模な調査において、驚きの結果が報告されました。
調査を行った人たちの約半数である42%の人たちが「これから先10年間の間で、プラントベース食が当たり前のものになり、肉を食べること自体が過去のことになっていくのではないか」と答えました。
42%という驚きの数字は、決してプラントベース思考が進んでいる一部の国だけの回答ではありません。
この調査はアジアやアフリカ地域の国々も含まれているからです。
参照レポート:EAT-Forum-Report.pdf (eatforum.org)
ヴィーガン・ベジタリアン食を楽しむ人が増加中
この調査は定期的に行われているものですが、ここ数年間の間でヴィーガン・ベジタリアン食を楽しむ人がググッと増えていることも分かりました。
「毎日の食事は基本的にヴィーガン・ベジタリアンである」と答えた人は、2019年には17%でしたが、3年後の2021年には22%にまで増えています。
少し前までは「強い考えを持った特別な人の食べ物」や「アレルギーなどがある人が食べる食事」というイメージがあったプラントベース食。
しかし、近年では当たり前のように一つの選択肢として選択する人が増えてきているということです。
多くの人がパンデミックを受けて考え方を切り替えた
同調査において、自分の食卓の見直しを行ったキッカケは、新型コロナウィルスのパンデミックだったと答えた人が51%もいました。
多くの人はパンデミックでの混乱に直面したことや、現在もなお行われているウクライナでの戦争での食料調達の影響を受けて、自身の食生活を見直したといいます。
いまだかつてない状況を経験したことで、世界全体にいくつかの考え方が広がったといえるでしょう。
・意識しないと健康維持は難しいという気付き
・当たり前に食べ物が手に入るワケではないという気付き
・世界の気候変動やパンデミックが自分の生活を密接に繋がっているという気付き
当たり前のように食べ物があって、健康に暮らせるわけではないということに気づいたことで、よりサステナブルな暮らしを意識する人が増えたということです。
「自分も何かやってみたいけど、どうやって始めたらいいんだろう?」という方は、まずはベジタリアンから始めてみるのがおすすめです。
こちらの記事で、メリットと取り入れやすいレシピをご紹介しているので、合わせてご覧くださいね。