世界の3分の1の農地が危険な農薬汚染、ヴィーガンがオーガニックを選ぶべき理由を徹底解説
なぜオーガニック食品は良いのでしょうか? 一般的なメリットの他にも、理由はさまざまあります。ヴィーガンでない方も必見です!
残留農薬の基準値を決めるのは「動物実験」
農薬取締法により、農薬を使用する前に安全性や環境への残留度合など、さまざまな試験が行われます。この試験で使われるのは、ラットなどの動物です。
農薬の毒性を検査するため、口から強制的に投与され、体内での吸収・排せつ、発がん性などを調べます。
これらの実験は、動物実験の廃止を求める団体などから、動物の権利が脅かされているとして批判されています。
また、動物を犠牲にしない動物福祉を実践している人の中でも、問題視する声が上がっているのが実情です。
特にヴィーガンの方は、動物の搾取を避けるため、動物実験を行わない食品や製品を選ぶ傾向にあります。
農地の農薬汚染や作物の残留農薬、動物実験を見てきました。
これらの問題は、農薬を使用しないオーガニックの野菜や果物などを選ぶことで、解決への一歩を踏み出すことができます。
個人ができるこの身近な取り組みを通じて、健康や環境に貢献してみませんか。
ヴィーガンはオーガニックを選ぼう
米や野菜、果物などに使われる農薬は、農地を汚染して人の健康に害を及ぼすほか、生物の多様性を壊してしまう危険性があります。
また、ネオニコチノイド系農薬を使った作物を食べることで、健康や胎児への影響など、未知の被害を受ける可能性も考えられます。
農薬を使用する際に行われる動物実験を考えると、健康維持や環境保全、動物福祉を実践するためには、農薬を使わない食生活が理想です。
ヴィーガンを含めたすべての方が、太陽や水などの自然の力を使って作られたオーガニック野菜を取り入れて、人や動物、環境に優しい豊かな生活を送れると良いですね。
<参考>
AFP BB News「農薬汚染、世界の農地の3分の1に『高い危険性』 豪研究」2021年4月1日 17:09
一般財団法人アクト・ビヨンド・トラスト「ネオニコチノイド系農薬問題とは?~情報・資料集~」
埼玉県環境科学国際センター「ネオニコチノイド系殺虫剤」って何ですか?」
東京都福祉保健局「残留農薬に関すること」
農林水産省(第2回特定農薬合同会合 資料)「農薬取締法に基づき農薬登録申請者が提出を義務づけられている毒性及び残留性に関する試験成績」
JCPA農薬工業会「教えて!農薬Q&A」