【イギリス】アジア料理チェーン「wagamama」、低所得者層の支援に貢献するヴィーガンメニューを新発表
イギリス発祥のレストランチェーン、ワガママがヴィガニュアリーに因んだ新メニューを発表。さらに、フードチャリティー団体と提携し、低所得者層に食料支援を行う背景についてご紹介します。
フードチャリティー団体との提携をきっかけに、ヴィガニュアリー※に因んだ、イギリスの低所得者層の食事を支援するための新メニューを発表しました。
※ヴィーガンとジャニュアリー(1月)を組み合わせた造語。1月の1ヶ月間、ヴィーガンのライフスタイルの導入を推奨するムーブメント。
大人気アジアンレストランチェーン、ワガママ
ワガママは、イギリス発祥の日本食をベースにしたアジアン料理のチェーン店です。
イギリス以外の国々にも出店しているため、もしかしたら旅行や滞在先で、見かけたことがある方も少なくないかもしれません。
1992年、新鮮で栄養のあるアジアの味を遠く離れた国で暮らす人々が楽しめるように、ロンドンのブルームスベリーに一号店をオープンしたワガママ。
日本食をベースに、アジアの様々な国の料理にインスパイアされて生まれた独創的なメニューは、おいしい食を求める人々への新たな刺激と、体に良いヘルシーな食材で、心も身体も満足する食事を提供し続けてきました。
フードチャリティー団体「TBBT」との提携
2016年に設立されたフードチャリティー団体、The Bread and Butter Thing(TBBT)は、メーカーや小売店から直接商品を調達することで、低所得者層に低価格の食品を届けています。
2023年1月時点で4万人以上の会員がおり、週に数千世帯に食料を分配し続けています。
ワガママは、経済的に苦しい状況に置かれている低所得者層に生活に必要な物資を支援しているフードチャリティー団体「The Bread and Butter Thing(ザ・ブレッドアンドバターシング)」と提携し、困っている人たちに100万食を届ける手助けをすると発表しました。
そして、今回ワガママは、ヴィーガンへのチャレンジが推奨される1月のヴィガニュアリーに因み、イギリスの低所得者層を支援するためのヴィーガンメニューを導入しました。
TBBTのCEO、Mark Game(マーク・ゲーム)氏は、次のように述べています。
「ワガママの栄養価の高い食事を提供するという理念は、低所得者層の人々が家族のために健康的で栄養価の高い食品を入手できるようにする私たちTBBTの活動にまさに合致しています。
今回、最も厳しい金融危機を迎えるこの時期にワガママと提携し、このキャンペーンを行えることをうれしく思っています。」
2023年の新メニュー、ヴィーガン・カレー・ラーメン
ワガママでは、すでに豊富なヴィーガンメニュー用意されています。
そこにこの度新たに加わったヴィーガンの新メニューは、ココナッツとチリスパイスが効いたスープにうどんが入り、その上にヴィーガン照り焼きチキン,パクチー, そしてもやしとキュウリが乗った「ヴィーガン・カレー・ラーメン」です。
ワガママは、ヴィガニュアリーの1月を大切にしており、毎年ファンをワクワクさせるような新しいヴィーガン料理を紹介することで知られています。
2022年の1月は、ヴィーガンフィッシュ&チップスなどがメニューに登場しました。
しかし、ワガママのメニューはすでに50%がヴィーガンであるため、今年はヴィガニュアリーに新しいシグネチャー料理を1つだけ用意し、全国のローカルコミュニティに栄養を与える支援活動を提供することにしたのだそうです。
ワガママは、このチャリティーに25,000ポンドを寄付し、これらは426トン※の食品を運ぶことができる41台のトラックの運送費に充てるとしています。
※1トンあたり2380食分に相当