世界の3分の1の農地が危険な農薬汚染、ヴィーガンがオーガニックを選ぶべき理由を徹底解説

世界の3分の1の農地が危険な農薬汚染、ヴィーガンがオーガニックを選ぶべき理由を徹底解説

なぜオーガニック食品は良いのでしょうか? 一般的なメリットの他にも、理由はさまざまあります。ヴィーガンでない方も必見です!

ハッピーキヌア編集部
2023年01月09日
世界の3分の1の農地が危険な農薬汚染、ヴィーガンがオーガニックを選ぶべき理由を徹底解説
毎日食べているお米や野菜、果物などが、どのように育てられているかを考えたことはありますか?

農作物は、一つの種類を人工的な環境で栽培するため、病害虫や雑草が発生しやすい特徴があります。

 

そこで、農薬を使用して駆除や除草をして、農作物の収穫量と品質を確保しています。

でも、その農薬が私たちの体や環境に大きな被害をもたらすとしたら、どう思いますか?

 

この記事では、農薬による農地の汚染や残留農薬問題などについて解説します。

まだ解明されていない部分もあるからこそ知っておきたい農薬の危険性。

 

オーガニックを選ぶべき理由が見えてきます。

ヴィーガンの毎日の食品選びにも、ぜひ役立ててください!

 

世界で広がる農地の「農薬汚染」

イギリスの科学誌「ネイチャージオサイエンス」(Nature Geoscience)は、植物や虫に効果を発揮する農薬の成分92種類のデータを基に、世界168カ国における汚染リスクをモデル化した研究論文を掲載しました。

 

この研究では、除草剤59種、殺虫剤21種、殺菌剤19種について、米地質調査所(USGS)と国連食糧農業機関(FAO)の農薬散布率のデータから、環境に残留している可能性のある農薬の量を推定。

ある地域の農薬残留量が、何も影響がないと考えられる濃度の1,000倍以上になると推定される場合、危険性が高いと判断しています。

 

その結果、世界の農耕地全体の64%(約2,450万平方キロメートル)に農薬汚染の恐れがあり、そのうち3分の1に当たる31%に高い危険性があることが分かりました。

 

内訳を見てみると、アジアが約490万平方キロメートルと最も広く、その中で中国が約290万平方キロメートルを占めています。

ヨーロッパは、ロシア、ウクライナ、スペインで、農耕地の62%に近い約230万平方キロメートルでした。

 

世界の広い範囲で農薬汚染の可能性が指摘されています。

 

農地汚染の危険性

汚染された農地に残る農薬は、上水道に溶け出して人間の健康に影響を及ぼす可能性があるほか、生物多様性を脅かす恐れがあります。

農薬の使用量が世界的に増える中、過度に使用されたり、毒性の強い薬品が使われたりするなど、汚染には複数の原因が関わっていると考えられています。

 

米や野菜、果物などは、私たちの健康に欠かせない栄養のある食材です。

とはいえ、それらに農薬が使われれば、農地の汚染をもたらし、環境や健康への被害も起こりうるのです。

 

食品の残留農薬問題「ネオニコチノイド系農薬」

農薬は農地を汚染するだけでなく、作物に残留することで人の健康に直接の影響を与える可能性があります。

 

日本では、農薬取締法により、野菜に残留する農薬が基準値以下になるように使用時期や回数が決められています。

 

そのため、残留農薬は検出されないか、ごくわずかしか残っていません。

また、基準値は人が一生食べても健康の害がない量に定められています。

 

しかし、ある農薬が使われ始めた頃から、世界各地でハチの大量死や、日本でもミツバチが減少するなどの現象が起こりました。

その農薬とは、「ネオニコチノイド系農薬」です。

 

ネオニコチノイド系農薬とは

ネオニコチノイド系農薬とは、ニコチノイドという、タバコの葉に含まれるニコチンに似た成分をベースにつくられる殺虫剤です。

昆虫の神経に毒性を発揮する一方、脊柱動物への毒性が弱いため、人間には安全とされています。

 

また、水溶性のため植物に浸透しやすいという特徴から、農作物や植物にも効果を発揮し、2000年代から農業や家庭で広く使われてきました。

防虫剤や家庭園芸用の農薬、シロアリ駆除剤、殺虫剤などが主な製品です。

 

しかしそれと同時に、先に述べた世界でのハチの大量死や日本のミツバチの減少が起こったことから、その原因として疑われています。

今のところ、人への影響ははっきり解明されていません。

 

ただし、体調不良を引き起こしたり、胎児の発達に障害が起きたりする危険性などが指摘されています。

このことから、EUやフランス、イギリス、トルコなどは、ネオニコチノイド系農薬の一部の使用を規制しています。

 

日本の現状

世界の動きとは反対に、日本ではネオニコチノイド系農薬の使用は承認され、残留基準値があっても緩和されるなどの措置が取られています。

しかし一部の種類については、優先して再評価が行われる予定です。そのため、最新の科学的知見を基に、今後規制される可能性もあります。

 

米や野菜、果物のほか、防虫剤や殺虫剤など、私たちに身近な食品や日用品にネオニコチノイド系農薬は使われています。

まだ解明されていない部分が多いからこそ、今からこの問題への理解を深めておくことが大切です。

 

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