「SAVE RALPH」がカンヌ国際映画祭で主要賞を受賞

「SAVE RALPH」がカンヌ国際映画祭で主要賞を受賞

動物実験の廃止を訴えた短編映画「SAVE RALPH(ラルフを救え)」がカンヌライオンズ・フェスティバルで「Grand Prix for Good(グランプリ・フォー・グッド)」を受賞しました。その詳細をお伝えします。

ハッピーキヌア編集部
2022年07月05日
「SAVE RALPH」がカンヌ国際映画祭で主要賞を受賞
動物愛護のために制作されたTaika Waititi(タイカ・ワイティティ)監督の短編映画「SAVE RALPH(ラルフを救え)」がカンヌライオンズ・フェスティバルで「Grand Prix for Good(グランプリ・フォー・グッド)」を受賞し、今年のクリエイティブアートの祭典に出品した非営利団体の映画として最高の評価を得ました。

タイカ・ワイティティ監督、リッキー・ジャーヴェイス、ザック・エフロン、オリヴィア・マンなどが、登場するキャラクターの声を担当しました。

 

カンヌライオンズ・アワードは、クリエイティブな分野で最も権威のあるグローバルな賞の一つとして知られており、グランプリ・フォー・グッド賞は、世界全体に利益をもたらすクリエイティブな作品が評価され、表彰されます。

この短編映画では、化粧品の動物実験の恐ろしさを新しい方法で明らかにすることを目的に、ヒューメイン・ソサエティ・インターナショナル(HSI)がストップモーションアニメとして制作しました。

ストーリーについては、主人公ラルフ(声:タイカ・ワイティティ監督)が、実験室で実験されるウサギとして一日を過ごす様子が描かれています。

コメディアンのリッキー・ジャーヴェイス氏のインタビューを受け、片目を失ったラルフは、実験動物としての生活と、それが彼や彼の家族に与えた影響について語ります。

 

3分間の、スターが勢ぞろいして作られたストップモーションアニメーション映画は、菜食主義者の映画監督、スペンサー・サッサー氏が脚本・制作し、イギリスの撮影監督トリスタン・オリバー氏が撮影し、業界大手のトビアス・フォークル氏がアニメーションを担当しました。

 

世界の化粧品動物実験の現状

「セーブラルフ」で痛烈に描かれているように、化粧品の動物実験では、美容製品のために動物が平然と虐待される、恐ろしい実験が含まれています。

幸いなことに、現在、オーストラリアやメキシコを含む41カ国が、化粧品の動物実験を禁止しており、このような実験方法は、世界中の国々で禁止されつつあります。

 

米国では、カリフォルニア州が2018年に、2020年1月1日以降の動物実験化粧品の販売を禁止する「Cruelty-Free Cosmetics Act(SB 1249)」を初めて可決し、その後すぐにイリノイ州とネバダ州が同様の法案を制定しました。

その後、メイン州、バージニア州、メリーランド州など、化粧品の動物実験禁止を可決した州は増えています。

HSIは、ラルフのような無数のウサギが、マウス、モルモット、犬、魚、その他多くの動物とともに、美容業界で不必要に苦しむことがないように、世界中で動物実験を禁止するためのイニシアチブを支援するためにこの映画を制作しました。

 

「私たちは、この問題を世界的に注目させる機会を与えてくれたカンヌライオンズに非常に感謝しており、この不必要な残酷行為を終わらせるための私たちの取り組みに勢いがつくことを願っています」

と「セーブ・ラルフ」の常務取締役であるガドムスキー氏は述べました。

 

普段何気なく使っているコスメですが、そのコスメの開発には、残酷な動物実験が含まれているかもしれません。

動画を観て、「ラルフを助けたい!」と思ったら、動物物実験なしのヴィーガンコスメの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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