地球にとってサメは木よりも重要?サメについて知っておくべき正しい知識を詳しく解説

地球にとってサメは木よりも重要?サメについて知っておくべき正しい知識を詳しく解説

凶暴な魚のイメージが強いサメ。実は、地球環境を守るキーマンなのです。それはいったいなぜなのか?徹底解説します。

ハッピーキヌア編集部
2023年02月22日
地球にとってサメは木よりも重要?サメについて知っておくべき正しい知識を詳しく解説

サメは多様性の魚

このように、あらゆる角度から見ても、「サメはこうである」と言い切れない、多様性があります。

500種類もいれば、こんなにも個性豊かになる理由も、納得です。

 

しかし、サメは、基本的に、生まれてからは、単独行動をする魚です。

写真の、ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)は、群れを作ります。

 

このように、群れひとつにしても、種によって異なるため、まだまだ解明されていない部分も多いのが事実です。

 

出典:PetPedia

Marine Diving Web(マリンダイビングウェブ)

サメ好き集まれ!サメ紹介のブログ

 

 

海の中の生態系

海の中でも、陸上と同じように、食物連鎖として、生態系が守られています。

第一次生産者とは、バクテリアや、光合成をおこなって成長する、藻類や、植物プランクトンのような生物。

それらを捕食する、動物プランクトン、エビなどの、第一次消費者の生物。

 

さらに、イワシなどの小魚は、第二次消費者として、第一次消費者を捕食します。

その、小魚を捕食するのは、第三次消費者である、マグロやサケ、イカなどの生物です。

そして、サメは、食物連鎖の頂点、第四次消費者として、存在しています。

 

しかし、サメは、実は、狩りがそれほど上手ではないという説もあります。

その理由から、サメは、弱った魚を狙う、と言われるほどです。

 

食物連鎖は、自然の摂理です。

第一次消費者が増えすぎても、第四次消費者がいなくなっても、生態系は保たれません。

 

参考:PetPedia

 

サメは絶滅危惧種

世界には、絶滅した、もしくは、絶滅の危機に瀕した動物や植物が、数多く存在します。

 

IUCNレッドリストでは、絶滅危惧種とされているサメを、見ることができます。

その数は、世界で、167種のサメが、絶滅の危機に瀕していると、リストアップされています。

これは、世界全体に生息するサメ類の、31%にも及びます。

 

また、日本では、独自に、環境省版海洋生物レッドリスト というものを発表しています。

サメは、魚類ですので、こちらを見てみましょう。

そのなかでも、絶滅危惧種とされる、4段階105魚種のうち、サメは、9種、リストアップされています。

 

そして、2021年8月にオンラインで行われた、沖縄科学技術大学院大学(OIST)と、恩納村による「こども科学教室」では、次のようなことも、子供たちに伝えられています。

 

それは、

  • 世界中にいるサメは約500種。そのうち約100種は、沖縄周辺の海で見つかっている
  • 50年間で70%もサメの数が減っている

ということです。

 

これについては、後ほど詳しく解説します。

これらのことから、今後、サメの絶滅危機が進行していくことは、想像に難くありません。

 

参考:IUCN

環境省 – 海洋生物レッドリストの公表について

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