コカコーラはヴィーガン?炭酸飲料の成分について知っておくべきこと
コカコーラを含む炭酸飲料はヴィーガンなのでしょうか?動物由来の成分は、表示されていないにもかかわらず、製品に含まれている場合があります。お気に入りの炭酸飲料に関する知っておくべき事柄をいくつかご紹介します。
世界最大の飲料水会社 Coca-Cola Company(コカ・コーラ社)が、販売するコカコーラは、世界で最も人気がある炭酸飲料水です。
コカコーラを含めた炭酸飲料の原料について、ヴィーガンである私たちが知っておくべきことを解説していきます。
コカコーラの歴史
コカ・コーラ飲料は、1886年にアメリカ、ジョージア州アトランタ市で生まれました。
地元の薬剤師である、ジョン・スティス・ペンバートン博士は、コカ・コーラの元となるシロップを製造し、炭酸水と新しいシロップを組み合わせて、おいしさとさわやかさが同時に味わえる、新しい飲み物を作ります。
この、新しい飲み物は、ジェイコブズ薬局で試飲された後、1杯5セントで販売され、瞬く間に人気商品に。
コカ・コーラの誕生です。
コカ・コーラの名前は、コカ・コーラの2 つの主要な成分coca leaves(コカの葉)とkola nuts(コーラナッツ)からつけられました。
現在、コカ・コーラ社には、炭酸飲料の他にも、非炭酸飲料、コンブチャ、紅茶、コーヒー、水など、数百のブランドと製品があります。
これらは、200以上の国と地域で販売されており、2022年には、同社は420億ドルという驚異的な収益を上げています。
日本には、コカ・コーラが誕生した約30年後の1910年代、大正時代に輸入販売開始。
1957年に日本飲料工業株式会社が創立し、日本国内での製造販売が可能になり、翌年1958年に、日本コカ·コーラ株式会社に変更されました。
コーラはヴィーガン?
コカ・コーラには 6 つの成分、炭酸水、砂糖、カラメル色素、リン酸、カフェイン、および、天然フレーバーのブレンド、が含まれています。
一見これらの材料は、ヴィーガンの食材のように見えます。
コカ・コーラ社でも、同社の公式ウェブサイトで、コカ・コーラを含む当社の飲み物の大部分は、ベジタリアンやヴィーガンに適していると、述べています。
しかし、本当にコカ・コーラは実際にヴィーガンに適しているのでしょうか。
それを知るには、各缶に約39グラム含まれている甘味料について、言及しなければいけません。
砂糖はヴィーガン?
世界の一部の地域 (アメリカと日本を含む)では、砂糖はヴィーガンには適さないと見なされることがあります。
これは、動物の骨を使って砂糖、特に白砂糖は、作られるからです。
白砂糖が精製される過程で、天然炭素とも呼ばれる骨炭が使われます。
骨炭は、屠殺された動物の骨から作られます。
しかし、原材料ラベルに記載されていることはまずありません。
日本では分蜜糖と呼ばれるブラウンシュガーも、白くする必要がないにもかかわらず、生産者はまだ骨炭を使用して製造しています。
ヴィーガニズムのグレーゾーン?
ほとんどのヴィーガンは、砂糖や一部の果物や野菜など、何らかの形で動物に関連する食材を避けます。
しかし、この見解は必ずしも、ヴィーガンコミュニティ全体で、共有されているわけではありません。
ヴィーガニズムの広く使われている定義は、ムーブメントの加速に取り組んでいる、79年の歴史を持つイギリスで始まった慈善団体、The Vegan Society(ヴィーガンソサエティ)によるものです。
ヴィィーガニズムとは、食物、衣服、またはその他の目的のために動物を搾取し、虐待するあらゆる形態を、可能な限り、実行可能な限り排除しようとする哲学と生き方と定義は述べています。
PETA(People for the Ethical Treatment of Animals/動物の倫理的扱いを求める人々の会)もこの問題に言及しています。
PETAは、ヴィーガン食は必ずしも完璧を求める必要はなく、砂糖がどのように作られているのか正確にわからない場合は、砂糖について過度に強調するべきではないと述べています。