スターバックス日本上陸25周年!同社が掲げるサステナブルな取り組みを徹底解説
スターバックスが日本に上陸してから今年で25周年。地球環境への配慮や地域社会との共存共栄に力を入れ、さらなる成長を目指すスターバックスが今回発表した施策をご紹介します。
1996年、アメリカのコーヒーチェーン店「スターバックス」の第1号店が銀座にオープンしてから25年。
国内のスターバックスの店舗数は1,655店舗(2021年6月末時点)まで増えています。
さらなるビジネスの成長とサステナブルな未来の実現へ向け、スターバックスジャパンが発表した今後の施策とは一体どのようなものなのでしょうか?
新たなキャリア制度の導入
スターバックスジャパンは、働くパートナー(従業員)が未来に向かって一層キャリアを追求していけるよう、2022年度より新しいキャリア制度をスタートさせることを発表しました。
その具体的な内容は以下の通りです。
- これまでは、目標とするキャリアや転勤の有無によって「全国型」と「コミュニティ型」に分けられていた正社員のキャリア制度を廃止し、全国統一のキャリアパスに刷新。
- 2022年春から、高校生アルバイトの採用と、高校卒業見込み者の正社員の登用を一部地域で開始。
- 働く地域による給料面での格差をなくし、国内全店統一の給料体系へ。
- 社員の定年年齢の引き上げ。
スターバックスがこのような新たなキャリア制度に移行する背景には、従業員全体の7割が女性という事情もあるようです。
これまでは、結婚や出産、転勤などのライフステージの変化を理由にキャリアを諦めざるをえないこともあったようですが、今後は、中長期的にその土地のリーダーとして認められるような人材を育成し、従業員が働きやすい職場環境づくりを目指していくことを目的としています。
新キャリアパスへの移行は、従業員のライフスタイルの充実が、地域経済の活性化や新たな顧客の獲得へとつながっていくという狙いもあるようです。
サステナビリティを追求した新店舗をオープン
2021年12月、環境省が管理する皇居外苑 和田倉噴水公園内に、サスティナビリティに重点を置いた新店舗がオープンします。
新店舗「皇居外苑 和田倉噴水公園店」は、環境負荷の低減に重点的に配慮した店舗デザインになっており、資源循環などの環境目標にアプローチするため、以下のようなアクションを積極的に取り入れています。
- 自律分散型水循環システムを利用した手洗い用の水の循環利用。
- 店内利用時は、基本的にくり返し利用できるグラスやマグカップでドリンクを提供する。
- 国産木材を使用し、廃材を減らすために間伐材を使って作られた什器、リサイクルガラスを利用して作られた照明などをインテリアとして設置。
- 無料給水スポットの設置。
いまや「コーヒーチェーン」の枠を越えたスターバックスのエシカルな取り組みは、持続可能な未来の実現に向けて、多くの人々に強いメッセージを伝えています。