SUBWAY(サブウェイ)が世界中でヴィーガンメニューを拡充。アメリカ、イギリスなどの動きを解説
世界中40,000店舗を構えるサブウェイが、ヴィーガンメニューに本腰を入れていくという朗報が入ってきました。本記事ではその詳細、アメリカ・イギリス・ブラジルなどの各国の対応を解説していきます。
目次
出遅れ感の否めないサブウェイのプラントベース対応
サンドウィッチというと野菜たっぷりでヘルシーというイメージを持つことが多いですが、実はサブウェイのプラントベース対応は若干出遅れています。
主要サンドウィッチが、ツナをたっぷり使っていたり、がっつりお肉が挟まっているものが多いからでしょうか。
ヴィーガン・ベジタリアン対応が急速に広がっているアメリカにおいても、今年に入ってから1つも新しいヴィーガンメニューを発表していないとあって、批判の声も聞こえています。
2019年に期間限定でBeyond Meat(ビヨンドミート)社の代替肉を使ったミートボールサンドウィッチが発売されましたが、期間が終了したきりとなっています。
これからどのような商品が発表されるのか、ワクワクしながら待っている人は多いはずです。
海外のサブウェイの方が一歩先をいく現状
若干出遅れ気味な本家アメリカのサブウェイですが、他のマーケットの方がプラントベース対応が進んでいるとも言われています。
今年大きく舵を切ったイギリスに加えて、肉食文化のイメージの強いブラジルでの対応をご紹介します。
UKサブウェイは2021年頭から本格ラインアップを準備
イギリスのサブウェイは2021年からプラントベース対応をググッと加速させました。
目玉商品として発売されたのがT.L.C = Tastes Like Chicken(チキンみたいな味)というサンドイッチ。
普通のチキンのような見栄えはもちろん、実際に食べた人も「ローストチキンそのものだ!」というコメントが出るくらいの仕上がりとなっています。
View this post on Instagram
【UKサブウェイの提供しているヴィーガン対応メニュー】
- T.L.C. チキンサンド
- ヴィーガンチーズバイト
- ヴィーガンミートボールサンド
- ヴィーガンクッキー
主要サンドウィッチだけでなく、デザートまで準備されているという徹底っぷりです。
これだけ揃えていれば、これからもメニュー改変のタイミングで楽しいプラントベースメニューが増えていくことは、間違いないと言えるでしょう。
肉文化のブラジルサブウェイでもヴィーガンサンド対応アリ
ブラジルと言えばシュラスコ(ブラジルスタイルのBBQ)というくらい、がっつり肉食のイメージの強いブラジルでさえ、プラントベースサンドを提供しています。
View this post on Instagram
ブラジルで販売されているベジサンドは、ヴィーガンミートを使い、さらに乳製品を使用していないベジチーズをたっぷり使ったボリューミーなサンドウィッチです。
ちなみに日本のサブウェイはベジタリアン対応まで
海外のサブウェイでは、少しずつプラントベース対応メニューが増えてきていますが、我々日本のサブウェイはどうなのでしょうか?
残念ながら、ベジタリアン対応までと発表されています。
「ベジ―デライト」という野菜だけが詰まったサンドウィッチがメニューにありますが、それを包んでいるパンの方に乳成分が使われているとのこと。
「サラダ」として中身だけを買えば、なんとかヴィーガン対応になりますが、それではせっかくの「サンドウィッチ店」という感じが味わえません…
日本でもじわじわと浸透してきているヴィーガン・ベジタリアンという選択肢。これからのメニュー開発の時には、ぜひとも考慮していただきたいところですね。
サブウェイのツナサンドにツナが入っていない疑惑
今年のサブウェイが、ブランドイメージ向上のために力を入れている大きな理由の一つが、年初に発生した「ツナサンドにツナが入っていない騒動」があります。
アメリカで裁判沙汰にもなった事件なので、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
人気メニューである「ツナサンド」にたっぷり使われているツナフィリングを調べたところ、ツナのたんぱく質が検知されず、何を混ぜているのだか分からない上、ツナが全く入っていないということで訴えられました。
もちろんサブウェイ側は「100%ツナを使っている」と反論しましたが、裁判では「加工されすぎていて、成分不明」という分析結果が出ました。
珍ニュースともいえるこの裁判事件によって、イメージが悪くなってしまったことを撤回すべく、ここから積極的にプラントベースを含む、商品開発にテコ入れがされていくと期待されています。
まとめ:サブウェイのヴィーガン対応に期待大!
日本におけるプレゼンスは、とても高いというわけではありませんが、実は全世界でみると4万店舗以上を持つ巨大サンドウィッチチェーン店であるサブウェイ。
あのマクドナルドが3万店舗であるため、実はサブウェイの方がメジャーといえます。
そんな巨大チェーン店が、ここから本格的にメニューを入れ替え、そこにはたんぱく質源の見直しもしていくと発表しました。
これだけの巨大ブランドが取り組みを加速させるということは、波及効果が大きいのではないかと期待されています。
これを受けて他のサンドウィッチメーカーはもちろんのこと、そのほかのチェーン店系列をしている飲食業界にも、ますますプラントベースの波は広がっていくことでしょう。
合わせて読みたい