デンマーク発、お得にフードロスを減らせるアプリ”Too Good To Go”を解説

デンマーク発、お得にフードロスを減らせるアプリ”Too Good To Go”を解説

世界のフードロスが深刻化しています。そんな中、フードロスを減らしながら、お得に食べ物を購入できるアプリが欧米で大流行中です!どんなお店が利用できるの?値段やアプリ使用方法は?気になる詳細を紹介します。

ハッピーキヌア編集部
2021年06月03日
デンマーク発、お得にフードロスを減らせるアプリ”Too Good To Go”を解説
フードロスが叫ばれる昨今、そのSDGsに関連した活動にスポットライトが当たるようになりました。

食べ物という身近なテーマにおいて、一人一人が毎日の習慣を少しだけ変えることで、世界をより良い未来へ導くことが出来ます。

その選択肢の一つとして、食べ物とお金を賢くセーブできるアプリ、Too Good To Goをご紹介します。

 

フードロス

フードロスとは

フードロスとは、まだ食べられる状態であるにもかかわらず、食べものを捨ててしまう事です。

フードロスの理由は、大きく家庭系と事業系に分けられます。

 

家庭系:食べ残し、作りすぎ、皮などのとりすぎ、期限切れなどによる未使用廃棄

事業系(外食・コンビニ・スーパーマーケット・小売店):売れ残り、作りすぎ、規格外品廃棄

 

フードロスの現状

世界と日本、それぞれのフードロスの実態はどのようなものでしょうか。

 

世界のフードロス

世界人口77億人のうち、9人に1人は栄養不足と言われているなかで、世界では年間約13億トンの食べ物が捨てられています。生産される1/3の食べ物に当たる量が廃棄されています。

 

日本のフードロス

日本では、年間約600万トンの食べ物が捨てられています。

年間600万トンと聞いても、ピンと来ないかも知れません。

 

では、世界の飢餓に苦しむ人たちへ向けた食料援助が、年間約420万トンと聞いたらどうでしょうか。

食料援助量の1.4倍に相当する食べ物が捨てられている計算になります。

 

日本の食品ロスの状況(平成30年度)

出典:環境省 食品ロスポータルサイト

また、日本の食料自給率は38%にとどまり、残りの62%は輸入に頼っています。

海外からはるばる運ばれてきた食料を、食べることなく捨ててしまうなんて、もったいないと思いませんか?

 

フードロスによる問題

国連によると、世界の人口は、2050年には97億人に達すると言われており、今後30年で20億人の増加となる見込みとなっています。

人口増加が進む中でフードロスを減らすことが出来なければ、世界の飢餓問題はさらに悪化する一方となるでしょう。

 

また、捨てられてしまう運命にある食べ物は、ごみとして焼却され、二酸化炭素(CO2)を排出し、結果として環境破壊を早めてしまいます。

このような問題を受け、日本政府は、SDGsターゲットの一つに以下を掲げています。

“12.3:2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。”

 

出典:農林水産省 食品ロス及びサイクルをめぐる情勢

では、フードロスを減らす為、私たちにできることは何でしょうか。

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