日本とアメリカ、イギリスのヴィーガン対応を比較

日本とアメリカ、イギリスのヴィーガン対応を比較しました。どの国でもヴィーガンはトレンドとなっていますが、国によってヴィーガン対応の傾向にどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、日本とアメリカ、イギリスのヴィーガン対応の現状、傾向などを比較しました。国によって、どのような違いがあるのでしょうか。
日本のヴィーガン対応の現状と傾向
株式会社フレンバシーの調査によると、日本のヴィーガン人口は2019年時点で2.1%。2017年時点の調査では1%だったため、約2倍増加したと言えます。また、ベジタリアンの人口も増えています。(出典:第2回日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査 by Vegewel)
ヴィーガンの広がりとともに、日本発祥の健康食であるマクロビオティックや、仏教の考え方に基づく菜食料理である精進料理などへの注目も集まっています。
日本の飲食店におけるヴィーガン対応
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日本のヴィーガン対応の現状は、イギリスを初めとするヴィーガン先進国と比べるとまだ発展途上です。
しかし、ヴィーガン対応の飲食店は、東京や大阪などの都心部を中心に徐々に広がりを見せています。
最近では、ヴィーガン料理専門店だけでなく、大手カフェ・ファーストフードブランドなどでもヴィーガンメニューを提供するところがあります。ドトールコーヒーや、モスバーガーなど全国に展開しているお店で気軽にヴィーガン料理を食べられるのは嬉しいですね。
日本のスーパーマーケットにおけるヴィーガン対応
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大手スーパーマーケット・オーガニックスーパーマーケットを中心に、ヴィーガン対応商品を取り扱うところが増えてきています。
ここ数年でヴィーガン商品の需要が拡大し、大豆ミートや植物性チーズなどの種類も増加しています。
アメリカのヴィーガン対応の現状と傾向
昨今、アメリカではヴィーガン・ベジタリアンの方の割合が急速に増加しています。アメリカのヴィーガンの人口の割合は、2014年時点では1%でしたが、2017年時点で6%となっています。(出典: Top Trends in Prepared Foods 2017: Exploring trends in meat, fish and seafood; pasta, noodles and rice; prepared meals; savory deli food; soup; and meat substitutes)
代替肉の世界的ブランドともいえるBeyond Meat(ビヨンドミート)や、Impossible Foods(インポッシブルフーズ)は、アメリカ発祥です。アメリカでは、これらの代替肉は多くの飲食店の料理に取り入れられているだけでなく、スーパーマーケットでも入手することができます。
アメリカの飲食店におけるヴィーガン対応
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アメリカの飲食店の中で、ヴィーガンオプションを提供している店の数は年々増加しています。
特に、ニューヨークには、非常に多くのヴィーガン・ベジタリアン対応レストランが存在しています。
その数は2014年時点で140店以上。ニューヨークは、2018年に最もヴィーガンに寛容な街ランキングの第1位となっており(出典:NYC is the top city for veggie-only eaters | amNewYork)、ヴィーガンの方が快適に生活しやすい環境と言えます。
アメリカのスーパーマーケットにおけるヴィーガン対応
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アメリカでは、一般的なスーパーマーケットにおいてもほとんどの場合、代替肉やプラントベースチーズなどのヴィーガン対応商品が取り扱われています。
バーガーパテやミートボールといったヴィーガン対応の加工食品も種類が豊富で、気軽に食事に取り入れることができます。
イギリスのヴィーガン対応の現状と傾向
ヴィーガン発祥の地、イギリス。
イギリスのThe Vegan Society(英国ヴィーガン協会)によると、2014年から2019年の4年間でイギリスのヴィーガン人口は約4倍に増えています。2019年時点では、総人口に占めるヴィーガン人口の割合は、1.16%です。(出典:Vegan Statistics | Veganism Around the World)
2025年には、ヴィーガンとベジタリアンの割合は全人口の1/4を占めるようになると推定されており、フレキシタリアンの割合は全人口のおよそ半分になるだろうと推定されています。(出典:Vegan Statistics | Veganism Around the World)
イギリスの飲食店におけるヴィーガン対応
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イギリスでは、飲食店でヴィーガン対応メニューが用意されていることは一般的なこととなっています。
HappyCow によると、イングランドには 1,243 軒、北アイルランドには 8 軒、スコットランドには 110 軒、ウェールズには 61 軒のヴィーガンまたはベジタリアン専門のレストランが存在しています(2020 年8月時点)(出典:ベジタリアン・ヴィーガン市場に関する 調査(英国、フランス、ドイツ))
Veganuary(ヴィーガニュアリー)と呼ばれる1月のヴィーガン推進月間の活動は、2014年にイギリスで始まりました。2020年には、世界中で40万人以上が参加しています。(出典:Veganuary signed up record 400,000 people, campaign reveals | Vegan food and drink | The Guardian)発祥地であるイギリスでも、1月には、特に多くの飲食店でヴィーガン料理が提供されます。
イギリスのスーパーマーケットにおけるヴィーガン対応
イギリスでは、どこのスーパーマーケットにおいても、数多くのヴィーガン・ベジタリアン向け商品が置かれています。
ジェトロによると、イギリスの大手スーパーマーケットであるTesco(テスコ)やSainsbury’s(セインズベリー)は、ビーガン・ベジタリアン向けのプライベートブランドを展開しており、近年、商品ラインアップを強化しています。(出典:英国におけるベジタリアン・ビーガン市場調査 | 地域・分析レポート – 海外ビジネス情報 – ジェトロ)
また、コンビニエンスストアにも豊富な種類のヴィーガン対応商品が並んでいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ヴィーガンは今や、世界的なトレンドと言っても過言ではありません。
今回取り上げた日本、アメリカ、イギリスの3か国全てで、ここ数年のヴィーガンの人口は増加しています。また、ヴィーガン対応の飲食店や商品の数も増え続けています。
今後、世界でよりヴィーガンフレンドリーな文化が広がっていくと良いですね。
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