【中東】最先端のフードテックを牽引するイスラエルのヴィーガン事情を徹底解説
世界からも注目を集めるヴィーガン大国、イスラエルの、ヴィーガンフレンドリーで、サステナブルな最先端のフードテックをチェックしてみましょう。
イスラエルの、最先端をいくフードテック
イスラエルは、さまざまな分野で、最先端の技術を誇る、と先述しました。
それは、フードテックの分野でも、世界の一歩先を進んでいます。
現在、世界では、代替肉や、代替卵、テクノロジーによってつくられた乳製品など、続々と開発されています。
そのどれにおいても、世界をリードしているのは、イスラエルなのです。
コーシャに沿った食肉であっても、不必要に動物を苦しめていることは、ユダヤの教えで禁じられています。
その矛盾を解決する糸口としても、代替食品の分野は、イスラエルにとって、不可欠なのかもしれません。
地球環境の問題にも貢献する技術
食肉となる動物を飼育する場合、土地や、飼料、水、人員など、あらゆる面でのコストがかかります。
気候や天災、家畜の病気など、予測不可能な事態に見舞われることもあります。
つまり、それらは、決して安定した環境、コストで続けられるとは限らないということです。
さらに、大事に育てた動物を、屠殺するという過程を経なければなりません。
また、家畜を育てるということは、環境に優しくないのでは?
というトピックは、ずいぶん長い間、問題視されています。
牛のゲップによる二酸化炭素の排出や、餌として必要な牧草の量などによる環境破壊などです。
これらのことを踏まえて、家畜産業は、「持続可能ではない」という考え方もあります。
しかし、世界中の人口も増え、食生活を一気に変えることなど不可能です。
ですから、最新の技術を駆使して、科学的に畜産業を肩代わりする研究開発が進められています。
イスラエルのフードテック企業
1. Aleph Farms
牛肉を、細胞から培養する技術と、3Dプリンター技術を駆使して、ステーキを作る会社です。
もちろん、遺伝子組み換えもありません。
そして、必要な設備さえあれば、どこでも培養が可能であることを明言しています。
なんと、2019年には、世界で初めて、宇宙で培養ステーキ肉の実験を行いました。
日本では、2022年2月、三菱商事が業務提携を発表しました。
近い将来、日本でもアレフファームスのステーキが食べられるかもしれませんね。