『ストレンジャーシングス』ノア・シュナップの手掛けるヴィーガンヌテラブランド「TBH」とは?
Netflixで話題の『ストレンジャー・シングス』ウィル・バイヤーズ役で知られる、ノア・シュナップが立ち上げた、ヴィーガンヌテラブランド「TBH」。彼の大好物に込められた、地球・社会への想いやブランド立ち上げの背景をご紹介します。
2022年7月にはニューヨークで人気のカップケーキ専門店とコラボするなど、彼のブランドは注目を集め続けています。
Z世代の環境や健康への意識が投影されたシュナップのブランドについてご紹介します。
立ち上げのきっかけとなった「Nutella(ヌテラ)」
トーストに塗るヘーゼルナッツスプレッド「ヌテラ」が大好きなシュナップは、お気に入りのスナックに、森林破壊や生息地破壊の主要原因であるパーム油や、その他の環境に悪影響を与える成分が含まれていることを知り、衝撃を受けました。
「私たちの多くが食べて育った、クリーミーで砂糖たっぷりのスプレッドについて、もっと深く調べてみることにしたんです。
そこで、ヘーゼルナッツやココアではなく、砂糖が第一の原材料であることに気づいただけでなく、ほとんどの原材料リストにパーム油が含まれていることに気づきました。
パーム油の収穫が、生息地の破壊や森林伐採の主な原因であることはあまり知られていないようですが、パーム油は、多くの動植物種に壊滅的な影響を与えているのです。
お気に入りの製品に使われている原材料の多くが、体だけでなく地球にも良くないと知り、ショックを受けました。」
とシュナップはTBHの立ち上げに至った経緯を振り返りました。
そしてその時、ヌテラに代わる、ヴィーガンでサステナブルな新しい製品のアイデアが生まれ、彼はすぐに行動に移しました。
より健康的で持続可能な食品を開発するために、目的志向のブランドづくりに力を注ぐウマナ・ベンチャー・スタジオと提携することになりました。
「To Be Honest」透明性を重視したブランド作り
TBHのヴィーガン・ヌテラはグルテンフリーで誰でも食べれるように作られています。
また、従来のヘーゼルナッツ入りココアスプレッドの3倍にあたる6gのタンパク質を含み、砂糖はカテゴリーリーダーより50%少なくなっています。
さらに、このレシピに使用されているカカオは、UTZ認証を受けています。これは、より持続可能な農業と、農民とその家族、そして地球にとってより良い機会を提供することを意味するラベルです。」
とTBHは同製品の健康と環境への配慮をアピールしています。
シュナップは次のように述べています。
「TBHは、To Be Honest、つまり、正直であることからインスピレーションを得ています。
私たちが実際に消費しているものについて知ること、自分自身に対して正直であること、そういった意識が、地球や社会をより良い方向へ変化させるのです。」
環境意識の高いZ世代の消費者たち
最近発表されたレポートなどによると、若い世代でプラントベースのライフスタイルを選択している人が増えていることが見受けられます。
BritainThinksの報告書では、イギリスのZ世代のほとんどはヴィーガンかベジタリアンであると結論づけています。
また、ベジタリアンの3分の1以上が、環境への影響が少ないという理由から、肉を使わない食事をしていることも報告されています。
TBHでは、持続可能性の目標をさらに高めるため、1年以上前から開発が進められ、リサイクル素材を使用した瓶や、製造にかかる時間の20倍の木を植える箱など、ユニーク且つ環境に配慮したパッケージで製品を提供できるように工夫をしてきました。