ヴィーガンになる理由とは?定義やベジタリアン、フレキシタリアンとの違いも紹介
話題のヴィーガンとは何なのか、なぜヴィーガンになるのかを徹底解説。実践する動機や目的は、人それぞれ異なるのです。具体例を交えてご紹介します。
近年、よく耳にするようになったヴィーガン。ヴィーガン精神に賛同する人が世界各地で増えているようです。
詳しくない方からすると、ベジタリアンとヴィーガンは、菜食主義で似た者同士、ベジタリアンよりもさらに制限が厳しいのがヴィーガン、と言ったイメージがあるでしょうか。
その動機は、ダイエットの延長線上で、健康目的のイメージが強いベジタリアン、動物愛護や環境問題などに、積極的に取り組んでいるイメージがあるヴィーガン。
お互い似通っているように見えるベジタリアンとヴィーガンですが、詳細は異なります。
今回は、ベジタリアン・ヴィーガンの違いや、数多くの有名人がベジタリアン・ヴィーガンになった背景をご紹介します。
目次
ベジタリアンとヴィーガンの違いとは
ヴィーガンとベジタリアンどちらも菜食主義で似ていますが、それぞれどの様な違いがあるのでしょうか。そして、ヴィーガンとベジタリアンは、どの様な経緯で枝分かれしたのでしょうか。
ベジタリアンとヴィーガンの起源とは
大まかに述べると、ヴィーガンはベジタリアンの派生であり、ベジタリアンの方が、起源としては古いようです。
ベジタリアンの考えを基本としながら、動物由来のものは、すべて生活から排除しようという考えから、ヴィーガンの思想が生まれました。
では、具体的に、それぞれの特徴を比較してみましょう。
ベジタリアンとは
ベジタリアンとは、野菜や穀物を中心とし、肉や魚、肉・魚の加工品も食べない菜食主義の人のことを言います。
ベジタリアンと一言でいっても、実はいくつか種類があり細分化されています。
・ラクト・ベジタリアン 乳製品 〇 卵×
・オボ・ベジタリアン 乳製品 × 卵〇
・ラクト・オボ・ベジタリアン 乳製品 〇 卵〇
ベジタリアン人口の多いヨーロッパでは、ラクト・オボ・ベジタリアンが一般的のようです。
まだヴィーガンが確立されていない大昔から、多くの偉人がベジタリアンだったと言われています。
・レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家・科学者)
・アイザック・ニュートン(物理学者)
・チャールズ・ダーウィン(自然科学者)
・アルバート・アインシュタイン(物理学者)
・フィンセント・ファン・ゴッホ(芸術家)
・トーマス・エジソン(発明家・起業家)
・マハトマ・ガンディー(政治指導者・宗教家)
・スティーブ・ジョブズ(発明家・起業家)
などと、偉人には、ベジタリアンが多い気さえします。
ヴィーガンとは
野菜や穀物を中心とし、肉や魚(それらを用いた加工品含む)、乳製品、卵、はちみつなど動物に由来するものは一切食べない、完全菜食主義または絶対菜食主義のことを言います。
さらに、ベジタリアンと同じく、ヴィーガンと一言でいっても、実は動機により細分化されています。
・ダイエタリー・ヴィーガン → 健康のため
・エンバイロンメンタル・ヴィーガン → 環境保全のため
・エシカル・ヴィーガン → 動物愛護のため
食以外にも、動物由来のものを避けるヴィーガンは、詳細には各々目的が異なることもあるため、ヴィーガンになる理由も異なってきそうですね。
では、その気になる理由を、見てみましょう。
ヴィーガンになる理由
現在、ヴィーガンの方は、さまざまな背景がありヴィーガンになったようです。ヴィーガンの有名人とヴィーガンになった理由を紹介します。
①体調不良改善
体調不良改善を理由としてヴィーガンを取り入れている方は、テニスプレーヤーのビーナス・ウィリアムさんがいらっしゃいます。
度重なる不調から改善方法を模索する中で、ヴィーガンに辿り着いたようです。
ヴィーガンのアスリートが増えている背景には、ヴィーガンの食生活を取り入れることにより、さまざまな良い効果が発揮されるからです。
・身体の回復を促進
・持久力の向上
・心臓や血管の強化
②食の好み・体質
食の好み・体質を理由としてヴィーガン生活をするようになった方は、ジャニーズの錦戸亮さんがいらっしゃいます。
肉や魚などの動物性のものを食べると体調を崩すことが多かったこと、好んで食べたいと思わないことから、あえて動物性のものを口にしないようになったようです。
③願掛け・健康維持
願掛けから健康維持を理由としてヴィーガン生活をするようになった方は、歌舞伎役者の市川海老蔵さんがいらっしゃいます。
父親の病気が治るように、自分の好きなものを断つ願掛けから、その後体調も良くなったことから健康維持のためにヴィーガンを実践しているようです。
④動物愛護精神
動物愛護の理由でヴィーガン生活をするようになった方は、海外の女優ナタリー・ポートマンさんがいらっしゃいます。
昔から動物好きだったことから、動物を守る動物愛護意識からヴィーガンとなった生粋のヴィーガンで、もともとはベジタリアンだったようです。
体が受け付けない、体調不良の改善のため、願掛けのようなパターンもあれば、動物の命を犠牲にした生活に嫌悪感を抱き、それらを排除し、動物を守るためも動物愛護・環境保全の観点から、ヴィーガンになるパターンまで、人によりヴィーガンとなった背景はそれぞれのようです。
なお、週に1回だけヴィーガン生活を取り入れるなどのフレキシタリアンという生活も、特に欧米を中心にたいへん盛り上がっています。ぜひこちらの記事も合わせてお読みください。
まとめ
どちらも菜食主義である、ヴィーガンとベジタリアンについて簡単に説明しました。
ベジタリアンと一口で言っても、乳製品や卵まで制限するのか。
ヴィーガンと一口で言っても、革・毛皮など動物由来のものを、すべて制限するのか。
これは良くて・これはダメなど、色々なパターンがあり実践している人の考え方で大きく変わるようです。どれが正しくてどれが間違いとかは無く、どれもが正解なのです。
ヴィーガンの実践に至る動機も、健康やアレルギー、動物愛護や環境問題と、様々で自由なのです。
動物を大切にする、環境問題に目を向けるという、素晴らしい考えです。
完全なヴィーガンは、日頃からベジタリアンの生活をされていない方にとっては敷居が高く、最初から毎日実践するのは難しく、時には肉・魚・乳製品も恋しく感じるでしょう。
暴飲暴食が続いた時や、心と内蔵を休めたい週末だけ、環境に少しでも優しい生活を心掛けたいと思っている方など、毎日徹底した内容でヴィーガンを取り入れるのではなく、はじめは週に2、3日など、無理のない範囲で、まずは気軽に実践してみるのがポイントです。
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