ヴィーガン、ベジタリアン、ペスクタリアンの違いとは?徹底解説
いったい何が違う?ヴィーガン、ベジタリアン、ペスクタリアンの違いを徹底解説。食生活や実践する理由による違いを詳しくご紹介します。また、気になる健康へのメリットに関しても詳しくご紹介します。
「ヴィーガン、ベジタリアン」は、お肉やお魚を摂らず、主にプラントベースの食生活を実践しています。
一方、「ペスクタリアン」とは、主にプラントベースの食品に加え、お魚は食べるベジタリアンを指します。
いったい何が違うの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、疑問の多い「ヴィーガン、ベジタリアン、ペスクタリアンの違い」を詳しく解説し、実践する動機やメリットなどについてご紹介します。
ヴィーガン、ベジタリアン、ペスクタリアンの違いとは?
まずは、「ヴィーガン、ベジタリアン、ペスクタリアン」を食生活の違いからご紹介します。
ヴィーガンの食生活
×動物の肉全て(鳥肉・魚肉・その他の魚介類も含む)・昆虫・ゼラチン、または、動物レンネット・動物からのストック、または脂肪・卵・乳・乳製品などの動物性食品は一切食べない
〇野菜・果物・ナッツ類などの植物性食品は食べる
※ハチミツ・白砂糖も摂らない場合もある
詳しくは、「ヴィーガンが、ハチミツや白砂糖を摂らない理由」に関する記事を参考にしてください。
ヴィーガンにおいては、「動物性由来の食品は一切食べない」ということがキーワードですね。
ベジタリアンの食生活
×動物の肉全て(鳥肉・魚肉・その他の魚介類も含む)・昆虫・ゼラチンまたは動物レンネット・動物からのストックまたは脂肪などの動物性食品は食べない
〇卵・乳、乳製品は食べる
〇野菜・果物・ナッツ類などの植物性食品は食べる
ベジタリアンにおいては、「肉・魚は食べない」ということがキーワードですね。
ペスクタリアンの食生活
×肉は食べない
〇魚介類は食べる
〇卵・乳、乳製品は食べる
〇野菜・果物・ナッツ類などの植物性食品は食べる
ペスクタリアンにおいては、「肉は食べない」ということがキーワードですね。
さて、ヴィーガン、ベジタリアン、ペスクタリアンの「食」に関する違いが分かったところで、それぞれについてもう少し詳しくご紹介します。
ヴィーガンとは?
ヴィーガンとは、動物性の食品を一切摂取しない、「完全菜食主義」のことです。
この、「ヴィーガン」という用語は、1944年にイギリスのヴィーガン協会(The Vegan Society)が創設された際に命名されました。
参考までに、「ヴィーガン」とは、「ベジタリアン」から派生した造語であり、「Vegetarian」の「Veg」と「an」取って、「Vegan」となったようです。
ヴィーガンの定義は以下のようになっています。
「ヴィーガンとは、食物や衣類、またはその他の目的のために動物を虐げるあらゆる形態を、可能な限り、実行可能な範囲で排除しようとする哲学および生き方です。
ひいては、動物や人間、環境の利益のために、動物を含まない代替品の開発と使用を促進します。
食事の用語では、それは全体的または部分的に動物に由来するすべての製品を省く慣行を意味します。」
(引用元:vegansociety「Definition of veganism」)
完全菜食主義が目的のヴィーガンもいますが、上記の定義から、その根底には、環境保護・動物愛護の思想があることが分かります。
しかし、ヴィーガンになる動機は他にもありますので、上記を含めて以下にご紹介します。
ヴィーガンになる理由
①動物愛護のため
ヴィーガンの定義にもありますが、動物愛護を動機としてヴィーガンになった方は多いとされます。
食はもちろんですが、ファッションや化粧品などあらゆる分野において、「動物愛護」を優先し、動物性となる毛皮やシルク、革製品、また動物性由来の日用品などは避けます。
また、動物実験を経て開発された、化粧品や石鹸、シャンプーなどの日用品も、極力避ける傾向にあります。
「動物性素材不使用」のヴィーガン製品に関する記事も参考にしてください。
イギリスでは、家畜の福祉基準は、世界最古の動物愛護団体である王立動物虐待防止協会(RSPCA)により定められています。
この基準を満たした食品ラベルには「Assured」のロゴが表示され、動物愛護に配慮した商品のマークとして認識されています。
このロゴの対象として、食肉用の家畜の他、乳牛や産卵鶏などの家畜の他、養殖の鮭、トラウトなどがあります。