ヴィーガンは動物園に否定的なのか?様々な角度の意見を深掘りして考察

ヴィーガンは動物園に否定的なのか?様々な角度の意見を深掘りして考察

動物と触れ合える動物園。動物を檻に閉じ込めるのは動物にとってストレスになりかねない反面、動物の保護や研究、教育の役割を果たしている部分もあります。では、ヴィーガンは動物園に否定的なのでしょうか?動物園に対する肯定的・否定的な意見両方から深掘りしていきます。

ハッピーキヌア編集部
2023年02月19日
ヴィーガンは動物園に否定的なのか?様々な角度の意見を深掘りして考察

動物園は保護・教育・研究の役にあまり立っていないという調査結果も

動物園は保護や教育、研究の役に立つと考えられてきましたが、実際にはあまり役に立っていないという調査結果も見受けられます。

    例えば、ヨーロッパでは動物園で飼育されている動物のうち70〜75%はそもそも絶滅の危機にさらされていません。

     

    また、米ワシントンDCのスミソニアン国立動物園で飼育されている動物の場合も、絶滅の危険にある種は全体の5分の1に止まります。

    また生きた動物を見ることは教育に良いものだと信じられてきましたが、ガイドもなく動物園を訪れた結果、生物多様性に関する知識が向上した来園者はわずか3分の1程度だそう。

     

    上記でも述べましたが、動物園教育の専門家によると、動物園ではなく学校で学んだ方が知識の向上が見られたとの研究結果が出ています。

    動物園による研究は生き物の保護に繋がることもあります。

     

    しかし、「動物がたくさんいる状況下でも研究が充分にできていなかったことを踏まえると、動物園の必要性は疑わしい」と主張する専門家もいます。

    世界には救助活動や教育プログラム、調査のためにお金を必要とする素晴らしい動物保護区がたくさんあります。

     

    ほとんどの動物園は営利目的で運営されていますが、動物保護区は動物の安全や快適さを優先しています。

    動物のために前向きな資金を提供したい場合、こういった動物保護区を支援した方が良いのではないかという意見も少なくありません。

     

    まとめ

    動物園に対する肯定的な意見と否定的な意見をご紹介してきました。

    動物園を廃止すれば問題が解決するということではありませんが、実際に問題を抱えているのも事実です。

     

    日本国内では、札幌市営の動物園で雌のマレーグマが同居訓練中の雄に襲われて死ぬ事故が起こったのをきっかけに、動物福祉の向上を掲げて札幌市で「動物園条例」が2022年6月に全国で初めて施行されました。

    しかし、日本では動物園は「娯楽施設」との認識が根強く、動物福祉に対する理解がまだまだ進んでいないのが現状です。

     

    自分たち人間の好奇心を満たすために動物を捕獲して檻に閉じ込める権利はあるのか?

    動物福祉を持たす環境がない動物園に動物を入れておいていいのか?

     

    私たち一人ひとりが動物園のあり方を改めて考える必要があるのではないでしょうか。

     

    参考:Are zoos vegan? We explore both sides of the debate – Vegan Food & Living

    参考:動物園、実は役に立っていない?─研究によると「生きた動物を見ることは教育に良いわけでもない」 – COURRiER Japon

    参考:動物園条例広がり未知数 札幌で初施行、福祉重視に課題: 日本経済新聞

     

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