【動物性素材不使用】ヴィーガンレザーとは|植物性レザー8種紹介
最近注目を集めている「ヴィーガンレザー」の特徴を徹底解説。ヴィーガンレザーの中でも特に注目される「植物性レザー」8選をご紹介いたします。
ヴィーガンのライフスタイルを選ぶモチベーションは人によって様々ですが、健康への配慮に加えて、環境や動物愛護などの理由を掲げる方も多く、食材のみならず化粧品や日用品、衣類についても動物性の素材を使用していない製品を選ぶ方が多いです。
そんな中、関心を集めているのが、動物性の素材を用いずに作られた「ヴィーガンレザー」です。
目次
ヴィーガンレザーには3種類ある
ヴィーガンレザーとは、ヴィーガン(動物性のものを用いない)のレザーという名前の通り、動物性の素材を用いずに作られたレザー状の素材のことです。
ヴィーガンレザーは主に、「合成皮革(ひかく)」「人工皮革」「植物皮革」の3種類があります。
1. 合成皮革
生地や織物を基布とし、ポリウレタン樹脂等で表面を加工したもの。安価に作れて大量生産に向いていることに加え、色や素材感のバリエーションを出しやすいというメリットがあります。
一方、品質は皮より劣っているケースも多いです。3年ほど経つと経年劣化で加水分解してしまい、表面がボロボロになってしまうこともあります。
2. 人工皮革
化学繊維を立体的に織ったものにポリウレタン樹脂を染み込ませています。合成皮革よりも皮に近い構造なので、手触りや風合いはより皮に近く、耐用年数は6年ほどとなっています。合成皮革よりは多少高価ですが、皮よりは安価に作ることができます。
一方で、合成皮革同様に経年劣化によりひび割れやベタつき等が発生します。
3. 植物皮革
合成皮革と人工皮革が化学繊維や樹脂を使って作られているのに対し、植物皮革は、天然素材を用いて作られます。まだまだ量産体勢はできておらず価格も比較的高価ですが、環境に優しい素材として徐々に注目を集めています。
植物性の皮が市場に出回り始めたのはわずか数年前ということもあり、経年劣化に関する十分なデータは集まっていないのが現状です。しかし、植物皮革のブランドの発表によると、品質としてはかなり丈夫で、使い込むと動物性の皮のように風合いが生まれます。
植物皮革はどんな植物から作られる?8つご紹介します
植物皮革と一口に言っても、その素材になる植物は様々です。こちらでは、近年特に注目を集めている植物レザーの素材を8つ紹介いたします。
1. パイナップルの葉
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パイナップルの葉から取れる繊維は非常に丈夫で、衣服としての加工や使用にも十分耐えうる素材であるため、レザーとして製品化され、欧米で「ピニャテックス」として愛されています。
食べ物を作る際に従来廃棄していた副産物なので、環境にも優しいことが特徴です。
2. きのこ
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写真をご覧いただいて分かる通り、風合いのあるかっこいい皮素材であるこちらは、なんと、きのこから作られたものです。きのこの中でも食用になることが少ない地中構造部分を、レザーに加工しています。「Mylo」という名前で製品化されています。
3. りんご
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先ほどご紹介したパイナップルのレザーは葉から作られていましたが、こちらはりんごの果実から作られているレザーです。写真はイタリアのオーガニック栽培されたりんごから作られたレザーバッグです。手触りがとても柔らかく、使い込んだ皮のような肌触りです。
4. ぶどう
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ワインづくりの副産物である「ぶどうの搾りかす」を用いて作られたヴィーガンレザーです。イギリスの高級車ベントレーともコラボしており、シートなどの内装にグレープレザーが用いられています。