【栄養士監修】アンチエイジングや脳機能改善に効果あり。アサイーの効果を徹底解説
ハワイの朝食というイメージがあるアサイーは、実はブラジル原産。紫色の果実にはポリフェノールをはじめ、ビタミン類、ミネラル類、良質な脂質が豊富な高栄養価フルーツです。貧血や、美肌などアンチエイジングの味方であるアサイーは、脳にも良い効果が期待できると研究が進められています。
アサイーは栄養価が高いスーパーフード
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アサイーと、見た目がよく似ているブルーベリー。このふたつについて、おもな栄養成分を比較してみました。
アサイーにはカリウムや鉄など、ミネラルが豊富ということがよくわかります。
また、ビタミンB群、β-カロテンなどビタミン類もブルーベリーより多いものが目立ちます。
そしてアサイーは、炭水化物が少なく、高脂質なのがわかります。この脂質のなかには、オメガ3やオメガ9といった、オメガ脂肪酸が含まれています。
ヴィーガンの方は、動物性食品を摂らないため、脂質を油でまかなうことも多いのではないでしょうか?
脂質は三大栄養素のうちのひとつで、体を構成するために必要不可欠なものです。
アサイーは、食品そのものから良質な脂質を摂取できます。油を使った料理と違い、もたれにくく、続けやすいので、ヴィーガンの方にとってはまさに強い味方です。
また、アサイーにはポリフェノールが豊富に含まれていることが知られています。非常に高い栄養価、良質な脂質を含むアサイーは、ヴィーガン食のカロリー不足になりやすい点も補ってくれます。
ポリフェノールがヴィーガンの方に必要だということについてはこちらで解説しています。
参考:フルッタフルッタ
アサイーのアンチエイジング効果
ポリフェノールの抗酸化作用
アサイーには、アントシアニンをはじめとしたポリフェノールが多く含まれています。
ポリフェノールの主な働きとして、活性酸素を吸収=抗酸化作用があります。
活性酸素は過剰に増えすぎると、体を守るための機能が暴走し、正常な細胞までも傷つけてしまいます。体内環境が酸化するということは、老化に直結します。
活性酸素が増える要因は、ストレスや紫外線、不規則な生活などです。
そこで、抗酸化作用の強い食品を摂ることにより、傷ついた細胞を修復し、酸化そのものを抑えてくれます。
これが、抗酸化作用がアンチエイジングに効果があると言われる理由です。
アメリカ合衆国の農業研究サービスUSDAが調査した、活性酸素を吸収する力を数値化したものを「ORAC値」と呼び、その数値が大きいほど、活性酸素を吸収する力が高いことになります。
アサイーはORAC値 102,700。ブルーベリーが 6,700、ワインが 5,034とされていますから、アサイーの数値の高さがわかります。
このことから、アサイーのポリフェノールは、抗酸化作用がとても強く、細胞を老けさせない、つまりアンチエイジングに効果があると言えます。
アサイーの貧血改善効果
アサイーは、貧血気味かもしれないとお悩みのヴィーガンの方にもおすすめの食品です。
植物性食品からは、鉄分や貧血予防になる食品をなかなか摂りづらい上に、吸収効率の悪い「非ヘム鉄」です。もちろんアサイーに含まれる鉄も、非ヘム鉄です。
そして、アサイーの鉄分含有量は決して多くはありません。
2019年、アサイーには造血作用があると、フルッタフルッタと千葉大学の共同研究チームが発表しました。
アサイーを摂取することで、腎臓で血を作る働きをするホルモン分泌が活性化し、赤血球数の増加につながると判明しました。
貧血は体内の酸素不足。貧血になると、なんとなくだるくて疲れが抜けない、めまいといった不調や、お肌にハリやツヤがなくなるなど、見た目の老化にも繋がります。
アサイーに血液を増やす手助けをしてもらい、貧血を改善し、元気と若々しさをキープしましょう。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット
:ORAC酸素ラジカル吸収能と抗酸化作用の高い食べ物一覧表
:USDA 米国農務省 農業研究サービス「アサイ(エウテルペプレカトリア)フルーツパルプの抗酸化作用および抗炎症活性」
:USDA 米国農務省 農業研究サービス「高いORAC食品は老化を遅らせるかもしれない」