ナンプラーやヌックマムの代用になる「ベジマイト」はヴィーガン?万能な酵母エキスベースの調味料を徹底解説
世界一不味いジャムとしても有名なオーストラリア発祥のベジマイト。実はナンプラーの代用としても使うことができ、万能な調味料です。この野菜をイースト菌で発酵させて作られるベジマイトはヴィーガンなのでしょうか?詳しく解説します。
ベジマイトは、オーストラリアではなくてはならない食品です。
最近は、成城石井やカルディなどの輸入食品店や高級食品店で、取り扱わられてきているので、目にしたことがある方もいるのでは。
オーストラリアでは、朝食にトーストに塗って食べるのが一般的ですが、実はスプレッドとしてだけではなく、さまざまな料理に使える万能調味料。
万能な酵母エキスベースのベジマイトを徹底解説します。
ベジマイトとは
ベジマイトはオーストラリアが誇る、発酵食品。
ベジマイトは、1923年に販売されて以来、オーストラリアで愛され続けています。
第一世界大戦の影響で、イギリス発祥のマーマイトがイギリスから輸入できなくなり、シリル・カリスター博士により開発されました。
1922 年に、メルボルンの化学者で食品技術者のカリスター博士は、ビタミンB群の中で、最も豊富な天然源の1つであるビール酵母から、スプレッドを開発。
数か月にわたる研究の後の1923年、カリスター博士は、純粋な野菜エキスと名付けられた、美味しくて塗りやすい製品ベジマイトを開発しました。
その後ベジマイトは、Mondelēz International, Inc.(モンデリーズ・インターナショナル)が買収しましたが、2017年に、オーストラリアの食品会社Bega Cheese(ベガチーズ)が買収しました。
ベジマイトはヴィーガン?
ベジマイトは、Vegan Australia(ヴィーガンオーストラリア)から、ヴィーガンフレンドリーの認証を受けています。
ベジマイトの原材料は、ベジマイト酵母エキス(大麦および小麦で作られた酵母由来)、塩、ミネラル塩、麦芽エキス(大麦由来)、着色料、香料、ナイアシン、チアミン、リボフラビン、葉酸。
ベジマイトは、グルタミン酸が豊富なため、ビーフブイヨンに似た旨味があります。
しかも、低FODMAP*、ヴィーガン、コーシャ、そしてハラール、どなたでも安心して食べられ、ビタミンB群が豊富に含まれることで知られています。
*FODMAP:短鎖炭水化物と言われ小腸内で分解・吸収がされにくい糖類
ベジマイトはベジマイトだけじゃない
ベジマイトには、オリジナルベジマイトの他にも、ベジマイトグルテンフリー、減塩ベジマイト、そしてベジマイト&チーズがあります。
ベジマイトグルテンフリーは、セリアックオーストラリアによって承認されており、グルテン不耐症の方も安心して楽しむことができます。
減塩ベジマイトは、美味しいベジマイトの味をそのままにに、オリジナルベジマイトには含まれていない栄養素、ビタミンB6とB12も含まれています。
ベジマイト&チーズは、親会社ベガチーズのクリームチーズがミックスされ、クリーミーでマイルドな味となっており、ベジマイト初心者におすすめ。
ベジマイト&チーズには人工着色料、人工香料は含まれておらず、グルテンフリーでビタミンB群が含まれています。
ベジマイト&チーズはヴィーガンではありません。
ベジマイトの使い方
トーストに塗っても、サンドイッチに挟んで楽しんでも、料理の隠し味としての調味料としても使えるベジマイト。
私たち日本人にとっては、癖のある風味なので苦手な方が多いかもしれません。
しかし、栄養価も高く、グルタミン酸が豊富で旨味が強いので、調味料として持っていると料理の幅が広がります。
ベジマイトは、東南アジア料理に必要な調味料ナンプラーやヌックマムの代わりに、日本料理でも、炒め物の味噌や醤油の代わりに使うことができます。
他には、ピザ、ミートソースやカレーの隠し味にも。
驚くことに、マフィンやブラウニーなどのスイーツにも使用できます。
ベジマイトの公式サイトには、ベジマイトを使ったレシピもあるので、是非チェックしてみてください。
まとめ
100年の歴史を持つオーストラリア発祥のベジマイト。
風味が強く独特な味わいなので、苦手な方が多いかもしれませんが、ベジマイトには、ビタミンB群が豊富に含まれたヘルシーな発酵食品です。
旨味成分が強いため、万能調味料としても使える不思議なスプレッドです。
ヴィーガンでヘルシーな発酵食品ベジマイト、新たな発酵調味料としてキッチンパントリーに加えてみてはいかがでしょうか。
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