アディダス、カール・ラガーフェルドなどがヴィーガンレザー商品を新発売
4月中に発表された、アディダス、カール・ラガーフェルドなど、世界的有名ブランドのヴィーガン新商品をご紹介します。
今回は、この4月中に発表された、有名ブランドのヴィーガン商品について、速報ベースでご紹介いたします。
Karl Lagerfeld(カール・ラガーフェルド)
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カール・ラガーフェルドといえば、モード界の皇帝と呼ばれた、故カール・ラガーフェルド氏が創始したブランドです。
モードとクラシックさのバランスが絶妙なこのブランドからも、この度、ヴィーガンレザーを使用したラインが登場。
サボテンから作られたレザーと、オーガニックコットンを使用した、サステナブルなヴィーガン・デザイナーズバッグのコレクションを発表しました。
このラインは、1990年代に活躍したスーパーモデル、アンバー・ヴァレッタ(上の写真のモデルがアンバー氏本人)と、カール・ラガーフェルドのコラボレーションにより実現しました。
アンバー・ヴァレッタは、故カール・ラガーフェルドの長年の友人であり、ミューズでもありました。
彼女は、2020年1月に英国版『ヴォーグ』の、初のサステナビリティ・エディターに就任し、今月初めには、ニューヨークのファッション工科大学で、サステナビリティをテーマにした、「Changemakers in Action」カンファレンスを開催するなど、ファッション業界のサステナビリティ研究の第一人者でもあります。
今回の発表についてWWDの取材に応じたヴァレッタは、コレクションのあらゆる側面で環境への影響を考慮したと語りました。
素材へのこだわりはもちろん、カーボンフットプリントを減少させるため、工場への視察や対話を繰り返すなど、サプライチェーンの改善にも尽力しました。
カール・ラガーフェルド×アンバー・ヴァレッタコレクションには、ラガーフェルドが、幼少期に旅先で使っていたクッションにインスパイアされた、ブランドのシグネチャーバッグ「K/Kushion」のヴィーガンレザーバージョンが含まれています。
このバッグは、メキシコのファッションテック企業「Desserto(デッセルト)」が開発した、アースグリーン色のサボテンベースのレザーを使用しており、厚手のプリーツが折り畳まれたようなシルエットが特徴的です。
また同コレクションでは、他にも、リサイクルコットンを使用してキルティング加工を施したK/Kushionバッグや、サボテンレザーを使用したトートバッグやカードホルダーなども展開しています。
K/Kushionバッグの利益は、気候変動の緩和を約束した、ファッションとテキスタイル企業の世界的な連合体である「The Fashion Pact」が支援する「The Ocean Cleanup」に寄付されます。
サボテンレザーとは?
デッセルトのヴィーガン・サボテンレザーは、コレクションの目玉となっていますが、一体どんな素材なのでしょうか?
この素材は、その名の通り、ノパルサボテンというサボテンの一種が由来のもので、サボテンは天然の二酸化炭素吸収源として機能し、自然に土壌を再生する力があるため、従来の牛革に比べて、環境面で優れています。
デッセルトによると、1メートルの生地を作るのに、約3枚のサボテンの葉が必要ですが、デッセルトは成熟した葉のみを使用しているため、同じサボテンから繰り返し収穫することができ、栽培の負荷が低く、水資源の節約などにも繋がります。
ヴァレッタは現在、カール・ラガーフェルドのブランドにも、古い商品を回収し、リサイクルなどに充てるなどの回収プログラムを導入するよう提唱しています。
今後も彼女とカール・ラガーフェルド・ブランドとの関係は継続されるとのことで、よりサステナブルにパワーアップ予定の彼女の2つ目のコレクションは、2021年中に発表される予定です。
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