アディダス、カール・ラガーフェルドなどがヴィーガンレザー商品を新発売

Adidas（アディダス）

 

View this post on Instagram

 

A post shared by adidas (@adidas)

リサイクル素材を使ったスニーカーなど、サステナブルを重視した商品ラインナップが魅力のアディダスからも、ヴィーガンレザーを使用したスニーカーがついに登場。

アディダス初のマッシュルームレザーを使用したシューズ「Stan Smith Mylo」が発売されました。

アディダスは、マッシュルームレザーを使用した最初のシューズとして、ブランドを代表するスニーカーシリーズのひとつである「スタンスミス」を選びました。

今回の新コレクションを取っ掛かりとして、今後Mylo製品をさらに展開していくことが予想されます。

マッシュルームレザーとは？

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Mylo™ (@mylo_unleather)

この新しいヴィーガンスニーカーには、バイオテクノロジー企業のBolt Threads（ボルト・スレッズ）社が開発した、マッシュルーム由来の素材「Mylo」と天然ゴムが使用され、アディダスが標榜するプラスチック廃棄物削減の取り組みの一環とされています。

Myloは、キノコの傘や柄の部分ではなく、土の中に隠れている菌類の繊維状の根のような部分（菌糸体）を使用した素材です。

この革のような素材は、制御された実験室環境で、たった2週間で成長させることができ、またシート状に成型しなめし加工を行うなど、さまざまな色や質感に仕上げることができ、牛革に驚くほど似た素材ができあがります。

アディダス社は、ステラ・マッカートニー社や、グッチ、アレキサンダー・マックイーン、バレンシアガなどの高級ファッションブランドの親会社であるケリング社とともに、ボルト・スレッズ社に出資しており、アディダス以外にも先月、ステラ・マッカートニー社から、Myloを使用したヴィーガンレザーのビスチェとバルーンレッグのパンツが発表されました。

ステラ・マッカートニーやグッチに関しては、こちらの記事でも紹介しています。

また、マッシュルームを使ったレザーを開発しているのは、ボルト・スレッズ社だけではありません。

フランスのファッションブランド、エルメスは、カリフォルニア州に拠点を置く生体材料のスタートアップ「MycoWorks」が開発した、シルバニアというマッシュルームレザー素材を使ったバッグを発売する予定で、世界中の企業でマッシュルームレザー製品の開発が進んでいます。

エルメスに関しても、こちらの記事で紹介しています。