【オーストラリア】スタートアップ企業Arkeonが二酸化炭素をヴィーガンタンパク質に変える革新的技術を開発
世界各国で革新技術を用い、温暖化ガスの一つである二酸化炭素と微生物を培養して作られる代替プロテインが世界で注目を集めています。オーストラリアスタートアップ企業をArkeonを通し、新たなヴィーガン代替プロテインを紹介します。
微生物発酵を使ったヴィーガンフード
アメリカシカゴに本拠を置くスタートアップ企業Nature’s Fynd社は、Arkeon社と同様に、極限状態に生息する微生物を使用して、ヴィーガンフードを生産しています。
2008年、Nature’s Fyndの共同設立者であるMark Kozubal(マーク・コズバル)博士は、NASAで極端な条件で生き残ることができる菌類の生命体を研究しているときに、イエローストーン国立公園でフザリウム株flavolapis(フラボラピス)と呼ばれる微生物を発見しました。
この微生物のサンプルを使用して、動物由来原料を含まない20種類のアミノ酸、ビタミン、ミネラル、および繊維をすべて含む、完全なタンパク質である菌類由来のタンパク質Fy(ファイ)を生成する発酵技術を開発。
同社はその後、ファイを用いて作られたヴィーガン朝食用ソーセージと、同じくファイを用いて作られた乳製品を含まないクリームチーズを販売開始しました。
科学と自然が共生する未来
Arkeonの共同設立者兼CEOテグルはまた、地球規模の食糧システムが科学と自然と共生する未来を見据えています。
汚染をタンパク質に変えることで、食料生産を改善する大きな影響を与える可能性があります。
テグル博士は近い将来、Arkeonが食料システムをより持続可能にすることで、食料システムに大きなプラスの影響を与えることを願っており、また、それまでに、原料を大規模に生産できるようにしたいと述べています。
同様に、食料品のみならず、他にも価値ある製品にも微生物を使用した製品の開発も可能性も示唆しています。
まとめ
今、私たちが直面している危機、地球温暖化。
地球温暖化を進める温暖化ガス、二酸化炭素を再生利用することは、人間の健康に不可欠なタンパク質成分を生産する革新的な方法以上のものでしょう。
人々に食料提供すると同時に、生態系を活性化する方法を見つけたArkeon。
革新技術開発は、再生可能な未来に向けた重要なステップです。
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