植物由来のマイクロキャリアで作られた培養ハイブリットチキンとは?最新培養肉事情を解説
実験室で培養される培養肉。まだまだ新しいテクノロージーですが、着々と技術開発が行われています。そんな培養ミート業界の最先端を走っている、アメリカ発の企業Matrix. F.T.(マトリックス・エフ・ティー)社についてご紹介します。同社が開発を進める植物由来のマイクロキャリアとは、いったい何なのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。
マトリックス・エフ・ティー社が発表した培養チキン
同社は、自社のマイクロキャリア・足場を使って、チキンナゲットを作り出したと発表を出したばかりです。
元となる細胞は鶏から入手し、細胞培養を進めました。
そこに、植物由来のタンパク質からできた独実の混合物と組み合わせることで、ミートベース&プラントベースな、ハイブリットチキンを作り出したというのです。
マイクロキャリア・足場が培養肉のカギになる!?
今回の培養チキンの研究によって、細胞を育てる土台であるマイクロキャリアそのもののクオリティが、完成する肉に大きく影響を与えるということがわかりました。
同社のマイクロキャリアを使うことで、製品の触感や厚みがかわったというのです。
細胞培養をして培養肉を作る方法において、植物で言うならば「土」の部分といえるでしょうか。
マイクロキャリア・足場の性質によって、培養にかかる時間も変わってくるし、培養後の仕上がりも変わってくる。
これからは、より効率的に培養肉を作り出すに向けて、マイクロキャリア・足場の方にも焦点が当てられそうです。
まとめ:開発が進む培養肉市場をマイクロキャリアがサポート
「実験室でお肉が作れる」という、ちょっと次世代感のある培養肉業界。
まだまだ研究段階ではありますが、最先端のバイオテクノロジーは、世界中から注目されています。
そんなバイオテクノロジーを支えるのが、培養肉を育てるベースであるマイクロキャリアや足場という実験室の中で使われるアイテム。
今回ご紹介したマトリックス・エフ・ティー社をはじめ、培養肉の実験をサポートする企業もたくさんあります。
新しいテクノロジーが発達すると、それに付随するサービスがどんどん増えていく良い例といえるでしょう。
これから先、マトリックス・エフ・ティー社のマイクロキャリアを使った培養肉のクオリティが上がっていくのが楽しみですね。
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