繊維業界における世界最高レベルの認証マーク「ブルーサイン®」とは?
持続可能なファッションへの関心が高まる中、消費者が認証ラベルで判別して購入できる製品があります。世界で広がる「ブルーサイン®認証」を解説します。
目次
ブルーサイン®の種類
ブルーサイン®には2つの種類があります。私たち消費者が衣類を購入する際に目印になるタグも確認していきましょう。
bluesign®APPROVED(ブルーサイン®認証済み)
「bluesign®APPROVED(ブルーサイン®認証済み)」は、主に製造業者向けのラベルです。
繊維成分または化学物質が 、ブルーサイン®の基準を満たしている場合に、上の画像にあるbluesign®APPROVEDのラベルが与えられます。
このラベルは、繊維メーカーや化学薬品メーカーの透明性を示すもので、それらを仕入れて製品を作る製造業者にとって重要な指標になります。
bluesign®PRODUCT(ブルーサイン®製品)
「bluesign®PRODUCT(ブルーサイン®製品)」は、消費者向けのラベルです。
繊維製品のすべての要素が、bluesign®APPROVEDのラベルで構成されていることに加えて、ブルーサイン®のパートナー企業が提供する製品であることを証明します。
また、その製品がいつ・どこで・誰によって作られたかを追跡する、トレーサビリティーを保証します。
私たちが製品を購入する際は、上の画像の「bluesign®PRODUCT」のラベルを目印にすると良いでしょう。
ブルーサイン®認証を受けているブランドやメーカーは、日本も含めて世界に多数あります。次にご紹介するので、参考にしてください。
ブルーサイン®システムを導入している企業
現在、ブルーサイン®システムを採用している企業の数は、728に上ります。(2022年8月27日現在)
そのうちの数社をブランド・メーカー別に見ていきましょう。
スポーツブランド
- アディダス
- ナイキ
- プーマ
アウトドア製品
- パタゴニア
- バートン
アパレルブランド
- アイリーン・フィッシャー
メーカー
- 旭化成
- YKK
- 三菱化学
ブルーサイン®の製品を選ぶ際は、bluesign®PRODUCT のラベルか、もしくはbluesign®APPROVEDの素材を使用したアイテムとして販売されているものを目印にすると良いでしょう。
ブルーサイン®で持続可能なファッションを楽しもう
ブルーサイン®は、繊維に関わるさまざまな分野の企業が連携して持続可能性に取り組む認証システムです。
世界最高といわれている厳しい基準をクリアした製品は、人や地球、資源に配慮されており、安全に使用できます。
消費者や繊維を仕入れる業者は、製品に付いているブルーサイン®のラベルによって見分けることが可能です。
持続可能な取り組みにも貢献することで、よりファッションを楽しめたら良いですね。
<参考>
bluesign® – solutions and services for a sustainable textile industry