自動車にもヴィーガンレザーが使われる?原料や事例をご紹介
現在、国内外の自動車分野において、「レザーフリー」の動きが見え始めています。いったい、どんなヴィーガンレザーを使用しているのでしょうか?
自動車に使われているヴィーガンレザー
1. ALCANTARA(アルカンターラ)| 合成皮革
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1970年、日本企業の東レが開発した「エクセーヌ」という人造皮革。
当時、「アダムとイヴのイチジクの葉以来、人が纏うもっとも画期的な素材」と評価されるほど、革新的なデビューとなりました。
その後、東レと、イタリアのファブリックメーカー「ENI」によって起こされた合弁化ルトラスエード®)」となっています。
合成皮革としては、高級ファブリックと位置付けられるまでに成長した素材です。
生地の構成比率はポリエステル80%、ポリウレタン20%。化学繊維で作られています。
太さは、0.21デシテックス。これは換算すると、直径約0.04mm程度になります。
日本人女性の髪の毛の太さは、平均しておよそ0.08mmと言われていますので、その半分の太さくらいになります。
2019年発売の、生産台数わずか63台、2億8千万円超えという、ランボルギーニの限定モデル「シアン FKP37」にアルカンターラが採用されたことでも、大きな話題になりました。
そのほかにも、さまざまな自動車に、アルカンターラ®は使用されています。
・光岡自動車「Himiko」(メーカーオプション)
・アウディe-tron GTのステアリング
・レクサスLS特別仕様車の天井部分の素材、FTスポーツタイプのシート(ウルトラスエード®として)
その他、メルセデスベンツ、BMW、ランボルギーニ、アストンマーチン、マセラティなどの高級外車をはじめ、国産各メーカー車では、上級グレードのインテリアなどに、アルカンターラが採用されています。
【出典】
アルカンターラ オフィシャルサイト:Alcantara (アルカンターラ):公式ウェブサイト
インスタグラム:Alcantara Company(@alcantara_company)
東レ ウルトラスエード®:ウルトラスエード® | TORAY (ultrasuede.jp)
MOBY(モビー) | 最高級シート「アルカンターラ」とは?唯一の欠点は価格が高いこと?
【参考】
ランボルギーニ「シアンFKP37」
光岡自動車「Himiko」
アウディジャパン「e-tron GTクワトロ」