植物から金属資源を抽出する技術「ファイトマイニング」とは?
ファイトマイニングご存知でしょうか?最近よく耳にする言葉かもしれませんが、詳しいことはよく知られていない言葉だと思います。ファイトマイニングとは、植物を用いて金属を効率的に回収する技術のこと。ファイトマイニングをより詳しくわかりやすく説明します。
不毛な土地も豊かに
重金属は私たちの生活には欠かせない資源です。
そしてそれらを採掘するには、たくさんの他の資源も失うことになります。
天然資源を採鉱するため、樹木を伐採することにより生態系も破壊され、採鉱された土地は不毛となり、採鉱の際に出る廃棄物により自然が汚染されます。
しかし、採鉱され不要となった土地でハイパーアキュミレーターを育成し、土壌中に蓄積された重金属をファイトマニングすることにより、不毛だった土地が、重金属が取れる豊かな土壌に。
そして、ほとんどの重金属採鉱されてきた場所は開発途上国だったため、それらの国においては重要な収益源となります。
しかも、汚染物質が除去されれば、作物も育てることも可能に。
まとめ
金鉱採掘に重機ではなく植物を使用することで、廃棄物が減り、生態系が保護され、有毒廃棄物が少なくなるという、環境的に持続可能な技術ファイトマイニング。
ハイパーアキュミレーターである植物を育成するのに時間はかかるというデメリットはあります。
しかし、こファイトマイニングにより、環境破壊なしに重金属が採鉱され、不毛だった土地でも、作物が育てられるというメリットは、デメリット以上の価値があるのではないのでしょうか。
植物により環境を回復させることができるファイトマイニングの技術が、よりよく発展してくれることを願いたいですね。
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参考サイト:
Scientists are mining metals from an unusual source — plants